府中市美術館に行ってきた。

 

 

これは今朝撮影したものだが、前期展示に訪れた際に撮影したものと構図がほぼ同じで驚いた。背景の草の青さで季節の変化が分かるのだが・・・。

 

 

こちらのオブジェの奥の大きな硝子窓が、喫茶室「府中乃森珈琲店」。

前回、本展覧会開催記念メニューの「卯兵衛さんのランチプレート」が売り切れで食べられなかったので、本日は、展覧会の前に喫茶室に向かうという作戦に出た。

オープンと同時なら、お店も空いていて、コロナ対策としても良いのではないか。

 

「卯兵衛さんのランチプレート」

有機玄米のまぜごはん/茹で豚の桜ジュレソースかけ/ひじきのサラダ/季節の地場野菜/付け合わせ(大根などのピクルスだったと思う)/ひとくちスープ

 

 

まぜごはんも美味しかったが、茹で豚が柔らかく、さっぱりとした味でジュレソースかけというのも良かった。マネしたい。ひじきのサラダも美味しく、帰宅後にひじきを煮た。

 

 

さて、この「卯兵衛さんのランチプレート」の「卯兵衛さん」とは、この人(?)である。

 

 

「涼しさに」自画賛(個人蔵) ※外から撮影したので左右逆になっている。

 

今回もたくさんメモをした。

 

山水花鳥人物図押絵貼屛風」(個人蔵)

リストに展示期間が前期後期とあり、前期にも展示されていたはずが、特にメモがなかった。しかし、今日は目を惹いた。

前期も見ていたはずなのになあ・・・今日はどうしてこんなに印象深いんだろうと帰宅後に図録を見ると・・・「12枚の絵を屏風に貼り付けた屏風」とある。どうやら、前期は右隻、後期は左隻の展示のよう。

この屏風には山水、人物、草花、鳥などの様々なモチーフの絵が貼り付けられており、左隻の一番左の絵は、大きな川と畔の集落が描かれたものだった。

解説パネルに「ゆらめき、たゆたうような湿潤な風景が静かに心に染みます」とあって、なるほど、そういうところに惹かれたのだと思った。

 

林和靖図」(個人蔵)

解説パネルに「本当にまじめに描いたのかと疑いたくなるような絵です」、「鶴のぶぜんとした表情」と書かれていた。

 

その鶴は、これ。※前期展示の折に撮影したもの。

 

 

「フンッ」と怒っているような?

中国・北宋時代の文人である林和靖は、「ん?」とキョロッとした顔で描かれていた。

こちらの表装が縦縞の布でとても素敵だった。表装は図録には掲載されていないのが残念である。

 

寒林双馬図」(個人蔵)

解説パネルに「腕の確かさ」が分かる絵といったことが書かれていた。

私はこちらの表装にも惹かれた。一文字の部分にカラフルな花柄の更紗のような裂地?紙にも見えたが・・・が使われていた。

 

梅華書屋図」(個人蔵)

こちらは、本日のNHK「アートシーン」で紹介されていた!(帰宅後、録画していたのものを見てビックリ)

梅林の中に、高床式のなんだか不思議な家。その中で読書する人が描かれている。

この高床式の家を見て、ふと建築家・藤森照信氏が頭に浮かんだ・・・。

いやー、この絵に描かれている人と一緒に、私も読書したい!

私だったら、座布団を丸めて枕にして、ごろんと横になるなあ。気分良いだろうなあ。

 

人家山水図押絵貼屛風」(個人蔵)

とても綺麗。

 

漁父図」(個人蔵)

4月16日の「蕪村展・動物展・ふつうの系譜展@府中市美術館【図録制作チーム公式】」のツイートで、本作の表装が紹介されており、実物を見るのを楽しみにしていた。確かに、とても可愛かった!

一文字に緑地に赤の小花の更紗が使われており、又、お軸の両端にも同じ裂があしらわれている。いやあ、感心した。

ツイートでも「おじさんを描いた絵をこんなふうに仕立てるの、高レベルのお洒落、かっこいいなあ、奥深いなあ、とひたすら感動しました。」と書かれており、本当にそのとおり。

 

春の夜や」自画賛(個人蔵)

「春の夜や音なき浪を枕もと」の句が印象的。

 

長くなったので続く。