京都のアンティーク漆器店「うるわし屋」の堀内明美氏による茶箱を紹介したもの。

1冊目が「茶箱遊び: 匣 筥 匳(はこ ハコ HAKO)」で、こちらは2冊目。

 

私が茶箱、茶籠に興味を持ち始めたのは、東京国立博物館の「茶の湯」展のときである。

その頃から図書館、ネットなどで茶箱、茶籠に関する図書を探して、

本書は、出版元の淡交社ウェブサイトで見つけ、購入したことを覚えている。

 

本書は2015年2月に発行されたもの。

 

 

旅する茶箱 - 匣はこ筥ハコ匳HAKO (著)堀内明美

 

本書は、抹茶用のものと煎茶用のものが紹介されている。

書名のように、「旅する」ための茶箱のセットである。

 

本日の東京都のコロナウィルス感染者数は206人、4日連続200人を超えている。

緊急事態宣言が解除になり、感染に注意しつつ、仕事、買い物や美術館、ギャラリーへと出かけているが、

東京都のこのような状態では、さらに遠くへ、というのは難しいのだろうか。

 

遠くへの旅はできないが、茶箱で非日常を味わいたいと本書を開いた。

 

大正・昭和初期の日本製の藤の籠に、白に藍の染付のお茶碗という「和」のお道具に、

ヨーロッパのガラス製の菓子入れを合わせて、銀の茶瓶。

和洋のアンティークの取り合わせが素敵な煎茶用のセットのページに惹きつけられた。

 

良いなあ~とパラパラとページを捲っていくと、自宅でないどこかにいる気分になる。

 

*************

 

先だって訪れた六本木のサボア・ヴィーブルでの「江波冨士子展 Le Murrine」。

その時に抹茶茶碗を求め、桐箱を付けていただくようにお願いした。

 

「できてきましたよ~」とご連絡をいただいので、いそいそと六本木まで行ってきた。

 

 

じゃん。江波氏はシックな紺色の紐なのだ。

昨年11月末の個展で求めた「玻璃小棗 空蔓草」の桐箱も紺色の紐(→この記事に写真)。

 

 

「紫陽花」という名前の玻璃茶碗である。

 

 

すみません。写真のセンスがありません。

本当に素敵なお茶碗なんです。

 

 

真上から見ると・・・

 

 

サボア・ヴィーブルの近くの和菓子屋さんで、ぴったりな練り切りを見つけたので、早速、お茶を楽しんだ。

 

 

冷水用の抹茶で。

正に、今の季節のお茶碗である。

雨を見つつ、楽しんでいる。