図書館に予約してどのくらい待ったか・・・。

待ちに待って、読了!

 

夢も見ずに眠った  (著)絲山秋子

夢も見ずに眠った。 夢も見ずに眠った。
1,890円
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同級生夫婦の高之が沙和子。

高之が沙和子の名字に変え、沙和子の実家の敷地に建てた家に二人で住んでいた。

マスオさんではなく、いわゆる「お養子さん」と言われるタイプの婚姻。

 

物語には旅がたくさん描かれていた。

物語を追いながら、ああ、私もそこの行きたいなあと思いつつ読んだ。

 

まず、沙和子のいとこの子・鈴香がミュンヘンから一時帰国しているので、

高之が連れて行った「川島の遠山記念館」。

検索すると、「旧遠山家住宅は、国の重要文化財に指定されました!」とある。

本書には、「案外みんな知らない」ところだと書いてあった。

家屋は昭和初期の建築で、本書では、天井や欄間が凝っていると高之が鈴香に説明していた。

廊下が板貼りと畳敷きに分かれて、「影がたまる場所がたくさんある」。

良いねえ。影がたまる・・・。水琴窟もあるようだ。

 

次に、函館。

沙和子とおなじ職場で働いていた4つ年下の元銀行員「桃花が予約しておいてくれたのも和洋折衷の建築を改装したレストラン」。ここは、地元では評判だが観光客にはあまり知られていないようだ。

 

そして、その桃花の弟・航太が沙和子を連れて江差に向かう途中立ち寄る「道の駅あっさぶ」のコロッケ。

沙和子が食べた、男爵ではなくメークインで作った「もちもちコロッケ」。

航太が食べた「お花畑コロッケ」も気になる。

 

航太の「奥出雲に旨いものが次から次へ出てくる電車があるらしいですよ」の発言がきっかけとなって、沙和子と高之が旅立った。

その列車が、「備後落合からの特別列車、木次線『奥出雲おろち号』」、トロッコ列車のようだ。

これにも乗りたいなあ。

 

****************

 

外宮参道で舌鼓を打ち、おかげ横丁で氷を食べた後、10分ほど歩いて宿に戻った。

こちらの宿は、おかげ横丁から割と直ぐの立地で、さらに、温泉なのである。

 

風呂場にある説明を読むと、源泉名は「新美里温泉」とある。

え、美里(三重県津市美里町、昔は安芸郡美里村)から?!と気になって調べてみると、天然温泉宅配サービスらしい。

で、榊原温泉に近い地区で湧出した温泉とのこと!

なるほどー。榊原温泉か。「美人の湯」で有名な。

つるっとした泉質で、私は好きである。アルカリ性単純温泉。

 

で、温泉やら各種お風呂を楽しんでいたら、夕食の時間になった。

 

 

献立には、「献上土器盛」とあった。折敷にのせてあり、雰囲気がある。

 

 

お造りも美味しかった。

何だかたくさん出てきたので、ピックアップして記録。

 

 

これがメインになるのかな。「A4松阪牛岩塩蒸し」。

「A4」は牛肉の評価だということは知っていたが、深い意味までは知らなかった。

アルファベット部分は、A~Cで、肉の「歩留まり」を示しているようだ。肉がどれだけ取れるか。これは消費者より業者向けの指標か。

数字部分は、1~5で肉質を示しているそうだ。色、光沢、霜降り度合いなど見た目で評価されるらしい。

つまり、この指標に「味」は含まれていないようだ。ふーむ。

味のほうは人によって好みがあるから・・。

 

 

デザートの前に〆膳として「うなぎ茶漬け」。

私は、うなぎが好きである。茶漬けにするのも良い。

「ひつまぶし」が好きである。

 

翌朝、6時前に早朝参拝へ。

今年の1月にも同じ宿に泊まり同じように参拝している。

ただし、夏の6時前はすっかり明るい。

 

 

こんな感じ。内宮さんは朝が良いなあ!

 

 

良い!

 

 

撮影は、石段の下からならOKとのこと。

 

 

夏の、まだ涼しい風の吹く時間に参拝。

授与所もすでに開いていて、お守りを受けてきた。

 

宿に帰って朝ご飯を食べて、温泉につかってゆっくりと宿を楽しんだ。