今日は五島美術館に行ってきた。
秋の優品展「禅宗の美術と学芸」の最終日であるとともに、国宝「紫式部日記絵巻」の特別展示の最終日であるので、馳せ参じた次第である。
展示室1「禅宗の美術と学芸」のメモ。
「水月観音像」 伝 牧谿 筆 月江正印 賛(南宋時代・13世紀)
牧谿というと、何だか風景というイメージがあるが、とても良いお顔の観音像だった。
「猿図」 白隠慧鶴筆(江戸時代・18世紀)
白隠慧鶴というと、2016年の東京国立博物館の「禅-心をかたちに」のポスターで使われた「達磨像」のイメージが強かったが、この「猿図」の猿も良い感じである。共通するのは、どこかユーモアがあるというか、力が抜けているように感じられるところであろうか。
そして、国宝「紫式部日記絵巻 五島本第一、二、三段」(鎌倉時代・13世紀)
2016年に鑑賞している(→×××)。
今回は、単眼鏡を持参したので、詳細までしっかり見ることができた。
第一段の庭園の草などの描写が肉眼では見づらかったが、単眼鏡で見るとクリアに見られて感動。
展示室2「陶芸作品特集展示」では、黄瀬戸に魅せられた。
小ぶりの香炉、「黄瀬戸一重口香炉 銘 落葉」(桃山時代・16世紀)。
「黄瀬戸平茶碗 銘 柳かげ」(桃山時代・16~17世紀)と「黄瀬戸胴〆茶碗」(桃山時代・16~17世紀)の形がスッキリと魅力的だった。
ゆっくりと鑑賞した後、自由が丘で待ち合わせ、昼食をとった。
駅ビルでよく見かけるスープ屋さんの系列のお店。
前菜とスープ。
で、「オマール海老のビスクを使ったブイヤベース」
どどーんとお鍋でやってくる。これを分け合って食べる。
これは、具を全て食べ終わってからスープを飲んだ方が絶対的に美味しいことが分かった。
写真には写っていないが、これに「キヌアご飯」というのが付く。
キヌアという雑穀を混ぜたご飯。
美味しかったので、お店の方に聞くと、オリーブ油で薄く味つけしてあるそうな。
ふむふむ。
食後のコーヒーとデザート。
満腹で満足だった。