昨晩、近くの公園でウォーキングした帰り道、前をトレーニングウエアの女性が歩いているなあと思って、追い抜かそうとしたら、声を掛けてもらった。な、なんと友人であった。

 

この友人は、20年以上も付き合いがあり、現在はご近所さんでもあるが、お互い多忙でなかなか会えない。こんな風にバッタリ遭遇!というのは大変嬉しいことである。

 

数百メートルではあったが、東京国立博物館の特別展「茶の湯」と、東京国立近代美術館「茶碗の中の宇宙」の話題で盛り上がった。

 

本展覧会は、5月21日に終了している。

 

五島美術館のギャラリートークを聴講して、メラメラと東京国立近代美術館に行きたくなった。行くのだったら、話題の展覧会にも行きたい!ということでギリギリセーフで鑑賞したきたのだ。

 

 

事前に、録画しておいたNHK日曜美術館「利休の志を受け継ぐ 樂家450年 茶碗の宇宙」を視聴して予習。

これが良かった!

十五代・吉左衞門さんの作品が多数出ていたが、テレビに映っていたあの方が作ったのか・・・と思うと感慨深い。

 

 

番組では、茶碗作成の様子も紹介されており、「このお茶碗ってあんな風に・・・」と思うと、またまた感激だった。

 

そして、「一子相伝」といっても継承されるのは土のみ、なので作者によって作風は違う。

 

確かに、本展覧会を見て、一口に樂茶碗といっても様々だった。

 

ブログの始めに書いた友人に、「赤樂で、貫入の入ったスッゴく素敵なのがあって・・・」と話すと、彼女は「左入の毘沙門では?」と即答。さすが。

 

自宅で出品作品リストを見ると、「赤樂茶碗 銘 毘沙門 六代 左入」のところに、「貫入が良い」とメモしてあった。

 

実は、この作品で初めて貫入の美しさを感じたのだ。うーん。深いなあ、樂焼。

 

三代・道入の黒樂茶碗「銘 木下」、「銘 青山」、「銘 荒磯」、「銘 寿老人」の見込み部分の艶やかな感じ、赤樂「銘 山人」、「銘 僧正」の色が良かった(とメモにある)。

 

十一代・慶入の「貝貼浮文白樂茶碗 銘 潮干」の色も新鮮に思った。見込みに貝のレリーフが貼り付けられており、「お?!」とビックリ。こういう感じもアリなのね。

 

とまあ、この他沢山メモがあるが書ききれない。

 

樂茶碗というと初代長十郎の素朴な感じの黒樂茶碗のイメージだったが、とにかく多彩、多様。大変魅力的だった。