4日に国立西洋美術館に行くにあたり、前日図書館で急遽借りた。

急いで読んだが、読み終えたのは5日になってしまった。


印象派で「近代」を読む   中野京子(著)

印象派で「近代」を読む―光のモネから、ゴッホの闇へ (NHK出版新書 350)/NHK出版

¥1,050
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本書はオススメである。

印象派を取り上げる美術展に行く前にぜひぜひ読んで欲しい。


印象派の画家、絵画の時代背景とともに非常に分かりやすく解説されている。

文章で取り上げられている絵画も多く紹介されている(一部は白黒だったのがちょっと残念)。


このタイプの解説書は、読み手が知っていると思っているのか紙面の関係か分からないが、絵画のタイトルと作家名だけ紹介されていることが多い。

私はあまり知識がないので、せっせとネットで検索するのである。


しかし、本書はネットで検索しなくとも紹介されているので良かった。


本書には画家のプロフィールについての紹介が、ユニークな切り口。


例えば、ギヨマン。

彼はパリ市の土木課で勤務しつつ絵画制作を行っていたが、宝くじに当選して画家業に専念することができたらしい。

こういうエピソードは何となく面白い。

そうか、宝くじか・・・・。



☆本書を読んで「見たい!」と思った作品のメモ☆


クロード・モネ 『アンジャントゥユの散歩道』 ワシントン・ナショナル・ギャラリー

『ラ・グルヌイエール』 メトロポリタン美術館


カミーユ・ピサロ 『テアトル・フランセ広場、雨』 ミネアポリス美術研究所


※「ミネアポリス美術研究所」って・・・どこだろうと調べたら、アメリカのミネソタ州!

うわー。ここを訪れるのは「夢」になりそう。



ギュスターヴ・カイユボット 『床削り』 オルセー美術館


※オルセー美術館は数回訪れたことがあるが、この絵の記憶が全く無い。

まあ、そうかも所蔵数多いしねえ・・・。

公開されていたとしても、見た物すべて覚えているハズが無いし。



エドガー・ドガ 『カフェにて』 オルセー美術館


※描かれている女性の表情が、ものすごくふて腐れていて実物が見たいと思った。

これも上のカイユボットの『床削り』と同じ。全く記憶にない。



メアリー・カサット 『オペラ座にて』 ボストン美術館


メアリー・カサットは、「ジヴェルニーの食卓 」の「エトワール」という作品で、ドガとの思い出の語り手として登場していた。

彼女は、やはり「エトワール」の登場人物の一人である画商のデュラン・リュエルとともに、印象派作品をアメリカに橋渡しした人物としても紹介されていた。

それで、印象派の作品はアメリカに多いという。



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今年は何となくお正月気分になりにくい感じ。

ずっと東京で過ごしたからだろうか。


どちらかというと「大型連休」という感じだったなあ・・・。