これは最近出た作品。このところプラトン関係の作品をいくつか読んだので、本書も期待して読み始めたのだが、やっぱりプラトンは難しいや。それともこの作品が難しいのか。いちど途中で放り投げて、allan bloomの「The closing of american mind」を読んで、もう一度読み直した。

 

 

だか、何とかフォローできたのはせいぜい第四章までか、その後は、なんとか字面を追っただけ。議論のレベルは入門書の域を超えている。期待していた「第8章」もいまいち。著者によるシュトラウスやブルーム批判は、スペースの限界もあるのだろう、あまり面白くない。そういえば、本書ではkarl J. Popperも一度も登場しないのだ。

 

 

残念なことに、著者の思いと狙いにはたどり着けなかった。これからも、プラトンの対話編は読み続けていくつもりだけど、この作品が面白く読めるときははたして来るのかな?というのが正直な感想。