フレンチロックでミュージカル化と聞き、観たい!
と思うと同時にキャストが、、、
何か思い描いてるイメージと違うので
やや不安だった。2階席で取った
 
※ご注意  全く合わなかった人の感想です
 
スタンダールの揺れ動く細かい心理描写は二世中村吉右衛門の本棚に
も『赤と黒』があったように表現者や制作者なら舞台化したい作品
 
登場人物全員プライドが高く、ジュリアンは特に下層階級出身プラス家族から
の愛も得られず屈折してる。美貌とラテン語のずば抜けた暗唱力で聖職者と
してのし上がっていく野心を持つ。
自分の行動に後悔したり、相手にどう思われてるか考え悩んでる割に
プライドが高くブルジョア階級に憎悪を抱く。
階級のない日本人の私から見ると面倒くさい『困ったちゃん』なんだけど
周り(特に女性)を魅了するカリスマ性があるジュリアンの動向をジリジリ
しなが観たかったびっくりマーク
 
脚本が・・・ヘンテコ驚き  上流階級の会話が労働階級並ガーン
憎まれ役ヴァルノはコミカル(決して役者さんが悪い訳ではない
脚本と演出通り演じてる) これでシリアスよりライトなミュージカルに仕上がってる
ストーリーをかなり端折ってるからジュリアンがマチルドよりレナール夫人を愛してたと
いうのが納得の流れになってない
 
主役の三浦宏規くんは何故か次々大役に抜擢されてる、若さ故の感情表現のアウトプットが
強くて良かった……でものだめは違うでしょ 年齢的にジュリアンは合ってる
個人的には古川雄大さんでジュリアン観てみたかった、こちらは年齢は合ってないけど
陰や闇を纏い女性を虜にするのをお得意ですからスター
 
レナール夫人役の夢咲ねねさんは細くて10等身かと思うくらい小顔で首が長く
清楚なレナール夫人にぴったりでした。歌声は身体同様細く、強と弱のみで
表現の幅がなく惜しい。一緒にデュエットしたエリザ役の池尻香波さんはのび
のある歌声でした。
 
田村芽美ちゃんは二幕彼女が登場して私的に盛り上がった
プライドが高く斬首された先祖を尊敬し、命日に喪服を着て偲ぶ
変わった思考のマチルドを宏規くん同様若さのパワーでのびのび
演じてた。
ジュリアンはレナール夫人の方を愛していたけど
彼の首を持ち帰るマチルド
小説のラストも省かないでほしかった(ただ個人の願望)
 
 
 

 
ノベルティー ファンの方向け、私はコレどうしたらいいの?