禁じられたマリコ~岡田有希子さん⑤
24年ぶりに見ている岡田有希子さん主演ドラマ
『禁じられたマリコ 』、最終回まで来ました。ネタバレ
前田への復讐に燃える竜一であったが、愛する竜一を気遣う美也子。
そんな美也子の気持ちを知り、兄・竜一を守ると誓うマリコ。
そんな折、黒木刑事から、弘子は前田に連れられ山形・鶴岡にいると連絡が入った。
育ての両親の制止をポルターガイストで振り切り、マリコは鶴岡へ。
そしてマリコを追って、関係者全員が鶴岡へ向かった。
マリコは黒木とともに、前田が潜伏するスキー場へ。
敵であった黒木が、なぜマリコの味方をするようになったのか・・・改心して、心を入れ替えるシーンは、爽やかな感動を呼びます。
マリコ「黒木さんは、なぜ、前田と手を組んでいたんですか?」
黒木「あんたと同い年くらいの病気の妹がいてね・・・金がどうしても必要だったんだ。・・・そう言ったら、信じてくれるかい?」
マリコ「・・信じます。あたし」
黒木「嘘だよ、そんな話。そんなクサイ話、俺に似合うわけねえじゃないか。あんた信じやすいんだね」
前田を鶴岡のスキー場へ追い詰めたが、逆に罠にはまってしまった。
黒木は身を呈してマリコを銃弾から守ったが、重傷を負ってしまう。
黒木「一つだけ、頼み聞いてくんないかな・・・あんたのこと・・・えりこって呼ばせてくんないかなあ・・」
マリコ「・・・妹さんの名前なんですね」 黒木は息絶えた。「黒木さん・・!」
光井の制止を振り切り、マリコは最後の決戦に向かった。
前田と心中する覚悟で鶴岡に来た美也子だったが、あえなく制止される。
竜一も美也子追ってきた。
「美也子!!許してくれ。お前が好きだ」
愛を確かめ合う二人。
前田の部下たちの銃弾を、テレキネシスで跳ね返すマリコ。
凄まじい超能力の威力だ。あっという間に蹴散らしてしまう。
マリコ「お父さん、あたしは幸せでした。でもあたしは、このままずっと、戦いの中にしか、自分の行く道を見出せないのでしょうか。思い残すことは何もありません。わたしは、戦わなければいけないのです」
死を覚悟して、雪山の中、前田を一歩一歩追い詰めていくマリコ。
追い詰められた前田。ポルターガイストを出しすぎた影響か、前田はもはや超能力を出すことが出来ない状態になっていた。動くこともできなくなり、マリコに命乞いする前田。「許してくれ!!」
マリコ「でも一度だけ、あなたをお父さんと呼ぶわ。さよなら、お父さん」
前田にトドメを刺そうとするが、「・・・どうしたのよ、この人は父親でも何でもないのよ。」
マリコ「出来ない・・どうして出来ないのよ・・あんなにひどい目にあわされて・・どうしてこの人をあたしは・・・」
どうしても前田にトドメをさすことが出来ない。吹雪の中、気を失ってしまうマリコ。
山小屋に避難した二人。前田は、マリコに自分の過去の罪を洗いざらい告白する。
前田「許してくれ、高木正彦を殺したのは、私だ。」
前田は、自分を残してマリコに安全な場所まで戻るように促す。初めて見せた、実父としての優しさであった。
マリコ「あたしの最後の力を出せば、あなたをそこ(安全な場所=クラブハウス)まで運べるかもしれない」
前田「馬鹿なことを言うんじゃない。私に構わず、お前は行きなさい!」
しかし最後の力を振り絞って、前田を超能力で助けるマリコ。
前田は、テレポーテーションで安全な場所まで運ばれた。マリコに助けられた。
助かった前田は、テレパシーでマリコを呼び寄せ、助けようとするが・・
前田「マリコ、テレパシーを送るんだ。こっちへ向かって歩いてくるんだ。死ぬんじゃないぞ!!」
もはや前田は悪人ではなかった。完全に、マリコの父親として、我が子を助けたい一心であった。
マリコ「大丈夫よお父さん。マリコは大丈夫。マリコは死なないわ・・」
しかし、力尽き、倒れてしまうマリコ。
その後、前田は警察に逮捕されたが、マリコの行方は依然として知れなかった・・・
絶望する竜一たち。
そして、感動のフィナーレ。
マリコは復活するわけですが、実は24年前、正直言いますと、このエンディングに疑問を感じました。大変申し訳ありませんが、当時高校一年生だった私は、ガッカリしたのを覚えています。
そこに至るまでは、完ぺきな感動的ストーリーだったので、もう少し工夫してほしかったな・・・というのが当時の感想でした。
しかし、その時には、約二ヵ月後に、あんな悲劇が待っていようとは・・・知る由もありませんでした。
二ヵ月後、本当に多数の人が、ドラマと同じように復活してほしいと思ったに違いありません。
弘子役の赤座美代子さんがインタビューで同じことを仰っていたのを、昨日の事のように覚えています。
あれから24年がたちました。
こうして24年たっても、インターネットで当時の岡田有希子さんの姿を観ることが出来るようになりました。
岡田有希子さんは、いつまでも当時のままで、われわれの心の中で生き続けるのでしょう。
あらためてご冥福をお祈り申し上げます。