勝手に論愚選 【読売俳壇2025.03.11】 | 論愚阿来無の欠伸日誌(ろんぐあらいぶのあくびにっし)

論愚阿来無の欠伸日誌(ろんぐあらいぶのあくびにっし)

「小人閑居して不善を為す」日々大欠伸をしながら、暇を持て余している。どんな「不善」ができるのか、どんな「不善」を思いつくのか、少し楽しみでもある。

 アラコキ(アラウンド古稀)世代が、何に夢中になり、どんなことに違和感を覚えるのかを徒然に綴っていきたい。

勝手に論愚選
【読売俳壇2025.03.11】
[矢島 渚男 選]
日向ぼこ短気の父の遺品われ (川口市 髙橋 まさお)
牛がいて犬が喜ぶげんげ畑 (神戸市 吉野 勝子)
同じ空同じ山見て龍太の忌 (山梨県 一瀬 利彦)
悲鳴にも聞こえ氷湖(ひょうこ)の軋(きし)みかな (栃木県 あらゐ ひとし)
ごゆっくりどうぞの語順独り鍋 (東京都 関根 ともみ)

[高野 ムツオ 仙]
飽きもせで根木(ねっき)を打ちし兄逝けり (川崎市 多田 敬)
伊那谷は吹き下ろす谷凍豆腐 (東京都 天地 わたる)
地を蹴って闇へ飛び込む恋の猫(埼玉県 小町 季生)
椴松(とどまつ)の凍裂(とうれつ)森を震はしむ (国分寺市 野々村 澄夫)
山眠る麓の村も蹲(うずくま)る (川口市 清正 風葉)
兜太忌の硝子の歪み梅三分 (横浜市 鈴木 基之)

[正木 ゆう子 選]
鮟鱇(あんこう)のような私の日曜日 (龍ケ崎市 冨山 俊幸)
雪解風(ゆきげかぜ)薄き雁皮(がんぴ)の帯を解く (札幌市 下内 蛍山)
杖デビュー水仙の束届けたし (奈良市 甲斐田 八重)

[小澤 實 選]
一片のパンに飛び来る鴨百羽 (日高市 佐藤 隆夫)
寄せ鍋はフライパンですワンルーム (京都市 滝村 実)
マフラーで鼻までも巻き女子高生 (行田市 小河原 一路)
夕霧に停泊灯(ていはくとう)のにじみけり (武蔵野市 相坂 康)