勝手に論愚選 【読売俳壇2024,09,16】 | 論愚阿来無の欠伸日誌(ろんぐあらいぶのあくびにっし)

論愚阿来無の欠伸日誌(ろんぐあらいぶのあくびにっし)

「小人閑居して不善を為す」日々大欠伸をしながら、暇を持て余している。どんな「不善」ができるのか、どんな「不善」を思いつくのか、少し楽しみでもある。

 アラコキ(アラウンド古稀)世代が、何に夢中になり、どんなことに違和感を覚えるのかを徒然に綴っていきたい。

勝手に論愚選
【読売俳壇2024,09,16】
[矢島 渚男 選]
父は云ったこれでいいのだ終戦日 (習志野市 菅生 恭子)
続暑だと言ふ人のあり残暑かな (守谷市 久保田 洋二)
雲の峰金を返しに僧来たる (奈良市 石田 昇己)
両の手に包む位牌や終戦日 (東京都 伊藤 直司)

[高野 ムツオ 選]
不知火や漁夫はわだつみ疑はず (泉佐野市 布野 寿)
今もまだ敗戦知らず夜光虫 (対馬市 神宮 斉之)
アルバムから消えし写真や夜の秋 (東京都 野上 卓)
裏山は竹春にして風の音 (名古屋市 平田 秀)

[正木 ゆう子 選]
母親の服で汗拭く子供かな (戸田市 昼間 道草)
仙人になりたる気分冬瓜汁 (枚方市 秋岡 実)
暑に籠り亡夫のネクタイお手玉に (和歌山県 平尾 晴美)
夕風に少しはじけて鳳仙花 (羽生市 岡村 実)
休ませた畑びつしりすべりひゆ (山形県 沼沢 さとみ)
「とんぼさん」てふ子の気分山の宿 (さいたま市 春日 重彦)

[小澤 實 選]
Tシャツのドクターイエロー見せに来る (門真市 皆木 多恵子)
水中眼鏡の子採ったものを見す (町田市 枝沢 聖文)
炎熱や盗塁阻止の砂埃 (志木市 谷村 康志)