勝手に論愚選 【産経俳壇2024.02.08】【産経テーマ川柳】 | 論愚阿来無の欠伸日誌(ろんぐあらいぶのあくびにっし)

論愚阿来無の欠伸日誌(ろんぐあらいぶのあくびにっし)

「小人閑居して不善を為す」日々大欠伸をしながら、暇を持て余している。どんな「不善」ができるのか、どんな「不善」を思いつくのか、少し楽しみでもある。

 アラコキ(アラウンド古稀)世代が、何に夢中になり、どんなことに違和感を覚えるのかを徒然に綴っていきたい。

勝手に論愚選
【産経俳壇2024.02.08】
[宮坂 静生 選]
大試験馬の手綱を引く如く (熊本 貴田 雄介)
(評)卒業、あるいは進級判定試験が大試験。入学試験ではない。当人の緊張そのものの例えが面白い。いよいよ大事なゴールを好成績で突破できるか否か。
一月や海は全き龍の色 (東京・新宿 赤坂 純也)
諍ひのあと風邪薬を出しておく (横浜市 近江 満里子)
正鵠を射抜くブロンド弓始 (名古屋市 可知 豊親)

[対馬 康子 選]
若水や森の奥よりヴァイオリン (相模原市 はやし 央)
(評)元日の朝にくむ若水は命を新しくする願いがある。森の樹々も新しく命を育む。その奥から静かに聞こえるヴァイオリンの音。若水との取りあわせが美しい。
凩の行方を問はぬ日暮かな (宇都宮市 田村 成夫)
雪の音眠る金魚の夢の音 (長野市 武田 芳子)
冬の霧誰も涙を拭わない (北名古屋市 月城 龍二)
煤逃げやアマゾンの源流を指し (福岡市 玉野 忠)

【産経テーマ川柳】テーマ 文庫本
受診時は必ず持参文庫本 (富田林市 鶴田 祐子)
文庫本ひっそり消えたしおり紐 (日野市 朝倉 勇一)
ツンドクで字が縮んだか文庫本 (神奈川・大磯町 奥山 宏)