勝手に論愚選 【日経俳壇2023.03.25】 | 論愚阿来無の欠伸日誌(ろんぐあらいぶのあくびにっし)

論愚阿来無の欠伸日誌(ろんぐあらいぶのあくびにっし)

「小人閑居して不善を為す」日々大欠伸をしながら、暇を持て余している。どんな「不善」ができるのか、どんな「不善」を思いつくのか、少し楽しみでもある。

 アラコキ(アラウンド古稀)世代が、何に夢中になり、どんなことに違和感を覚えるのかを徒然に綴っていきたい。

勝手に論愚選
【日経俳壇2023.03.25】

[黒田 杏子 選]
故郷(くに)の海知らぬ子とゐて雛の膳 (東京 中島 柚子)
(評)三月十一日の事、忘れてはいけないと思い、今、東京で生きています。と。
余所の子を肩車して春の宵 (福井 木内 利栄)
児の摘みしたんぽぽ届く誕生日 (相模原 はやし 央)

[横澤 放川 選]
生きること楽しむ種を蒔きにけり (国分寺 越前 春生)
風信子(ヒヤシンス)動きはじめる日周期 (小平 中澤 清)
(評)アポロンの円盤に撃たれ絶命したスパルタ王子の名に因むヒヤシンス。バイオリズムの繊細さ。
投ぐる餌に滾(た)ぎる水面や風光る (茅ヶ崎 清水 呑舟)