マッシュポテトのように柔らかい | きみの靴の中の砂

きみの靴の中の砂

このサイトは "Creative Writing" の個人的なワークショップです。テキストは過去に遡り、随時補筆・改訂を行うため、いずれも『未定稿』です。

(S/N 20260302-2 / Studio31, TOKYO)





 東部時間21時。

 通い慣れたジャズ・クラブ  ——  ドアが押されるたびに西85丁目の喧噪が雪崩れ込む。



 さっき、白人のトランペッターが、小声で仲間に話しかけていた。
「オレの新しいマウス・ピース、見なかったか?」

「上着のポケット調べたか?」
 

 

 今は、ミュートをかけた金管音がマッシュポテトのように柔らかく聞こえている。

 






【Stelvio Cipriani - Love Theme】