
怪盗グルーの月泥棒
有楽町で時間があったので見てみた。
ちなみに1日だから1000円かと思いきや3D代400円で1400円。
3Dは割引対象外と思っていたからこれでも得した気分になった。
結論から言います。
黄色いバケモノ、ミニオン。
こいつのかわいさがなければこの映画は成立しえません。
公開前から予告編で気になってて、ネットとかでも特に子供連れの人の評価が高かったから、けっこう楽しみにしてたんだけど。
この映画は、少なくとも大人が見るには堪えない代物であったことが残念だった。
まず、3Dにする必要性が感じられない。
予告編だとジェットコースターのシーンがあってどれだけ面白いんだろう、さすがユニバーサルだなぁと思っていたが、全然活かしきれてない。コースターも大して立体感を感じないし、すぐに人物画に切り替わる。他は、エンディングでミニオンがはしごを使うシーンがあるんだけど、そこだけでしょ。はっきり言って2Dでも全然いいし、むしろ話に集中できる分、やってるなら2Dを強く勧める。
話と言えば俺が見たのは字幕だったんだけど、これは良かったと思う。
主人公グル―の声は鶴瓶がやってるんだけどはっきり言ってあの声はくどいし、日本人の子供が声を出す仕事をするといちいち鼻につくマセガキか神経を逆撫でするような能なししかいないから(…まぁたぶん縁故や権力の話だとは思うが)、3Dで字幕を見るというハンデを負ってでも吹替えは避けたかった。
ストーリーは、もう全然ダメ。
ってか、原題「despicable me」って、クズな俺、とかそんな意味なのに、なんでこんな、ほとんどウソと言っていいような邦題つけちゃったのかなぁ。
いや、まぁ、俺はこのタイトルに惹かれた部分もあるからそういう意味では邦題つけた奴の勝ちでいいんだけどさ、お前自信がdespicableだよ、と言ってやりたい。
月を盗む事によるドタバタ映画では全くないし、そもそも製作者側はそんな意図を込めていないはずだ。
要は
・コソ泥主人公は一発当ててやろうってところで月を盗むと宣言して、銀行にプレゼンするも金を貸してもらえず(←これがアメリカっぽい演出)、諦めようとするもミニオンたちに励まされて月に向かう話。
・ライバルの家にクッキー売りとして出入りする家なき3姉妹を利用しようとして家に招くも妙になつかれてしまって情が移り…
の2つを中心に。
そもそも冒頭のピラミッドが盗まれたってくだりは何だったんだ。あれいる??
主人公のライバルはピラミッドを盗んだ。だから俺はそれ以上、月を盗むんだ、ってそもそもその2つ繋がらねえよ!!
もうさ、ファーストデイの料金でもバカバカしくなった。
とりあえずまずインチキ3D代として400円返せ。
キャッツアンドドッグス2でも思ったけどさ、3Dをわかってないで使う映画ってほんとこの世から消えてほしい。劇場が簡単に400円上乗せして吸い取れるものでしかないと思うんだったらほんとに映画業界潰れてほしい。その根性、クリエイターとして腐ってるぞ絶対。
それと劇場が酷い。有楽町の有楽座。
座席の構造上縦長の空間なんだがスクリーンの大きさが全く合ってない。
俺はちょうど通路挟んで後ろ側の最前列で見たんだけど、スクリーンが小さいせいで3Dに見えるところが視界の真ん中だけで、四隅のスクリーン外のところの照明っぽい輪郭みたいなのまで見えてる始末。
たぶん有楽座って名前からして昔からある建物を改修してそのまま使っているんだろうけど、はっきり言って最低だった。これそもそも座席指定っていう概念がない時代からあるようなもんでしょ??
こんなところで3D映画を上映しようなんて客をバカにしすぎ。席に着く前からがっかりしたなんて初めてだ。
ミニオンと3姉妹のかわいさだけで大人が100分近く持つわけないじゃん。
とにかく酷い。そもそもの期待値が高かっただけに殴り書きしすぎている部分があるかもしれないが、もう不満しか出てこない。
ヒックとドラゴン、キャッツアンドドッグス2、怪盗グル―の月泥棒と3Dアニメが続いたけど、ヒックとドラゴンはよかった。空を飛びまくるから3Dによく合ってた。
しかし後の2つはなんだ。まさか3Dって未だに手前にビヨーン、と飛び出してくるものとでも思ってるの?? バカじゃないの??
アバター見たよね??
ジェームズキャメロンが「映像を見てほしい。そのためにストーリーは超単純にした」というほどのもので、実際映画は大ヒットした。けど、その真意が全くわかってない。
あれは、映画を立体的に見せることに3Dの必要性があるわけであって、非現実の世界観の演出の手段であったの。飛び出してくるのがすごいんじゃなくてこっちが視界を通じて身を乗り出していくことによってあたかもその世界にいるかのような体験ができることがすごかったの、アバターは。
だから世界中で3Dテレビが大コケしてるの。サッカーの臨場感が味わえます、って言っても選手が後ろにいないし自分のところでボールが止まるわけでもない。
そんなものに臨場感がないの当たり前なのに気付いてない。
少なくとも、それを売りにしちゃダメなの。
東宝は少し前3D映画を300円から400円に値上げしたよね。
これって絶対技術やコストの話じゃなくて労せずして入る収入の話だよね。
だから俺みたいにたまにしか映画を見ない奴らは映画から離れて行くんだよ。
こんなん映画好きじゃなけりゃ高いだけじゃん。
映画好きじゃなけりゃ映画なんて「見る」ことが重要なのであって内容は別にどうでもいい、その時間を彩ってくれる消費の対象でしかないのに、値段が上がって質が下がるなんて繰り返してたらほんと、映画という選択肢がなくなるぞ。
と、珍しくぶちまけるだけの内容になってしまった。
ちなみに怪盗グル―ではなく、「Despicable me」を家で2Dで見ましょう。映画そのものは途中からは普通にいい話だよ。


