新年一発目。

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ノルウェイの森

言わずと知れた、世界中のだれもが知ってるように扱われる日本が誇る天才作家、村上春樹原作の、誰もがならないと思っていた原作筆頭の、まさかの映画化。

俺的には…
以前原作を読んだときはこんな感想。
酷いですね…
もちろん今でも、この作品を読んでない人間を非国民扱いするような奴とは絶対に口を利きたくない。





率直な感想を最初に言います。




見終わった後…
あれ?? こんなに軽い感じというか、ハッピーエンドな話だったっけ??


俺が歳を取ったからというのともまた違う、妙な違和感を覚えた観賞後。


どうやら…
エンディングでレイコさんと別れた後で緑に電話するシーンで、
映画では「愛してる?」とか、聞く。
しかも緑の居場所はさんさんと照る太陽があり、うっすら笑みを浮かべながら聞いている。
つまり、ワタナベがここで初めて自分から恋を、はっきりと緑を求めたんだ!という描写になっていた。

原作では緑は電話越しに声を発していないからなんとなくどんよりしたけど、これが印象の違う最大の要因だったのかと。

それと、エンディングで、緑に「あなた今どこにいるの?」と聞かれた後…
「ここはどこだ??」みたいなことワタナベが言うけど、あのさ、映画だとさ、「お前以外全員わかっとるわ!! お前のアパートの1階じゃ!!」というつっこみを観客の誰もがしたんじゃなかろうか。
原作は文字になっていないから全く新しい世界かのような書かれ方してたけど、いくらなんでも画になった瞬間あからさますぎだろ。

これも、重いと思った原作との後味の違いを際立たせる。


さて、まさかのエンディングのネタバレから初めてもはや行こうか迷ってる人が間違えて見ちゃったら見た気になれるかもしれない書き出しですが…




この映画、普通に楽しめた。
ただ、俺今日見る前にスタバでひたすら原作読み返して、下巻の序盤、緑のお父さんの死ぬあたりまで読んだんだけど、正直、そっから後のシーンは話がポンポン飛んでついていけなかったし、レイコさんとセックスするところなんて「あれ??そんな話あった??」ってくらい展開がいきなりだった。
そもそも、死んだ直子の本当の葬式という事で50曲以上2人で歌った後に始まるはずが、いきなり誘い出して、しかもマタナメ…あ、間違えた、ワタナベは戸惑うわけだよね。いわゆる原作の改変で。 レイコさんとのセックスはまぁ原作ファンからしたら大ブーイングなんじゃないだろうか。

それでもこの映画は、原作を読んでから見るのが良い。断言する。読んでないと、話が繋がらない部分がある気がする。例えば、緑は「私と姉は苦労してきた」と言うが、それは映画ではほとんど描かれていない。原作を読めば、足りない部分を補完できる。


原作を読まないとわからん映画なんぞふざけんな、とかつての俺は言ってそうだが、このタイトルになればさすがに日本人なら名前くらいは知っているはずなので、むしろ多くある人間関係のうちどこがどうなった、のように見るほうが楽しめると思う。

例えば読み返しても俺はやっぱり永沢さんが唯一の救いの存在なのだが、その彼女ハツミさんとワタナベと3人で食事するシーン、あれすごく印象的だった。あの緊張感、しっかり伝わって来たよこっちにも。
あと、「自分に同情するな。自分に同情するのは下劣な人間のやることだ」と言ってくれるなら、「あれは努力じゃなくてただの労働だ」「俺の言う努力とは主体的に、目的的になされるもののことだ」も言ってほしかったなぁ。語学学んでるってくだり丸ごとカットか…残念。スワッピングの話も「美人じゃない子の方がよかった」って言ってくんないし…

とまぁ、こんな見方をたぶん原作ファンは出てくる人全員でできるわけでしょ。そりゃ言いたいことはたくさんあるでしょうよ。
帰宅後原作読んで「えっ!原作だと緑がワタナベに手コキパンティーやってるのに映画ではバッサリカット!!」と思ったりしたし。
逆に直子の野外のフェラシーンはなるほど!その手があったか!!まさか上を使うとは!!ってのも思ったしね。

ちなみに中盤の直子が草原を歩いていくシーン? 最大の見せ場だったらしいんだけど…この場面すっぽり寝落ちしちゃった。すいません。たぶんハイライトのひとつを全く見てないって感じかな。直子が悲鳴ともとれる声を発したところで目が覚めたし。


そうそう、直子役の菊池凛子、最高じゃん。
俺がイメージしてる直子そのもの、といってもよかったよ。直子の表と裏を表情で、声で、抑揚で見事にやっていたと思う。初めて見たけどすごくうまかった。
だったらなおのこと脱いでくれよ、と思う。見たことないけど「BABEL」では素っ裸なんでしょ?? 俺最初だから彼女を採用したのかと思ってたもん。まぁ最初に「FUJI TELEVISION」って見た瞬間萎えたけどさ。あぁ、テレビ局絡んだら絶対脱がないわ、と。

ってかさ、もうこの映画は日本が誇るポルノ小説でもあるわけだから書くけどさ。
ブラ全く外さずに最後までやるか?? そのくせ谷間と首筋は吸いまくるのに??
あと、イク瞬間に腰浮かせすぎじゃね??

はい、セックス描写はこれまで。



直子が死んだ後のワタナベの、旅行中なんだろうけど声を上げるあのシーン、ほんとにしびれた。正直松山ケンイチは俺の中ではミスキャストの筆頭だったんだけど、あのシーンだけですごく活きてた。その時使われてた音も良かった。あの、波のザッパーン、っていう勢いのある音に、ほんの少しだけワタナベの声が入りすぐにまた波でかき消され…あれは震えた。単純に怖いというのも含めて。

あと、ワタナベが直子とやってて直子が処女だと知った時、イッた直後に「キズキとは寝なかったのか」とか、言うか?? いくら不用意な発言ででかい魚を逃し続けてきた俺でもそれはないと思ったぞ。


それと、緑役の水原希子、よく見つけたね。直子に負けないくらい完璧な緑像だわ。


なんかもう全くまとまりがない文章だなこれは。

とにかく、原作至上主義者や原作未読者もまとめて、試しに俺んちでDVD見るから集まって、場面ごとにあーだこーだ言いながら見ようぜ。って気分。これはカップルや口説きたい女と一緒に行くようなものではなく、友達の家でギャーギャー言ってみるのが正しいと思う。

繰り返すけど、原作の良さを粉砕することにかけては天才的な邦画界の中で、外国人監督とはいえ日本のスタッフがメインで作った割には相当いい映画ができたのではないか、と思う。
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今年最後であろう映画を見た。

夜中なのに大爆笑!!
眠気も吹っ飛ぶ、これぞコメディ映画!!

とにかく物語が転がり始めたら一気に駆け抜ける。
なーんも得るものはないかもしれない映画だけど、楽しい時間を過ごすことができる。
多少の下ネタなら抵抗ない人は楽しめると思う。

先の展開も読めないし、終わりもすっきりするし、これはいい。



しかし昨日見たフローズン・リバーとはすっかり対をなす映画だな…
もしかしたら今年一番楽しめた映画かも。

ちなみに。
アメリカではゴールデングローブ賞という、ドラマとミュージカル、コメディのみでのアカデミー賞的な物を受賞したそうな。
つまり、下ネタと汚い言葉の乱発だけのバカコメディではないですよ、ということ。

ほんっとにおもしろいコメディ映画だったなぁ。
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ようやく見れた。
公開中は仕事始めたばかりという事で時間が合わなくて、今月ようやくDVDレンタル開始!!

舞台はアメリカとカナダの、川を挟んだ国境沿いの小さな町。
家を買うために家族で貯めていたお金を夫に持ち逃げされた妻、白人。15歳と5歳の子持ち。
夫に先立たれ1歳の子供を義母に奪われた妻、先住民。

ひょんなことから二人は出会い、川が凍る時期にカナダからの移民の密入国を仲介する仕事で生きる先住民と、それに手を貸す白人。

事前の情報はここまで。
しかし、これだけで見たくなっていたのも事実。






密入国は車のトランクに入れて運ぶ。それだけ。
先住民の治外法権地域だから警察は入ってこれない。
それを利用し、川を挟んだ治外法権の地域内で運び屋をする話。


1回目は難なく成功。

2回目はパキスタン人で、テロリストと決めつける白人は持たされたバッグを道中に置き去りにする。
しかし、到着した時に中身は生後間もない赤ちゃんと判明し引き返す…

3回目は、いつもと違う段取りになってしまい発砲事件に発展しカナダの警察に追われる。
逃げた先はいつもと違う場所の薄い氷の地域。

辛うじて川を渡るもカナダ、アメリカの両方の警察からどちらか一人を引き渡せと要求され、彼女たちが選んだのは。



まぁ、こんな感じ。
これだけ見たらサスペンスか何かかとなるかもしれないけど、この話は二人の母親が子供のために必死で綱渡りを続ける話。
昔同じような状況でタバコの密輸がされていたため、それを根底にできたストーリー。
白人は先住民を「インディアン」と呼ぶわ、密入国者はパキスタン人と中国人という現代の問題をも包括している内容。

正真正銘の「薄氷を踏む」状態が続く。
誰かが死ぬとかではないが、常に何かしらの緊張感が全編に漂う雰囲気がある。

最後の場面では少しだけホッとさせられるが、それは物語がそこで終わるからであってこれだけを見ても決してハッピーエンドとは言えない、何とも言えない後味の悪さがある。

はい、出ましたね、久々に。
「後味の悪い映画」


これね、なんでそう思うかって、結局説明過多になっていないところがいい。
たぶん、エンディングをもう少し引っ張った後に持ってくれば全然後味の違う映画になることは間違いない。

別の映画で言うと、「ハッピーフライト」って日本映画で田畑智子の話がすごく印象良かったのは最後があーいう終わり方をしたからなの、ってこと。

後味が言いか悪いかは別にして、ここまで緊張感持たせて話進めてきたんだから最後はやはりこうじゃないと、ってところがすごく良かった。俺ごときが言うのも申し訳ないけど「わかってるよなぁ」ってつくづく思わされた。最後のどんでん返しなんて基本的に不要。





あぁこれは劇場で見たかったなぁ。
こんな電車や豆腐屋の車が通る音が聞こえる家でみたくねーよ…(笑)