今では死語になっているようですが、「若いうちの苦労は買ってでもしろ」という言葉があります。

 

それを実践しているのが、あの人。

 

あの人が言うには、学生の頃の自分は幼過ぎて、高校になっても幼稚園児のようだったと。

 

勉強も嫌いで、ろくに受験勉強もしないで浪人した。

 

予備校には通っていたが、それでも映画やマンガに没頭してほとんど勉強はせず、結局二年目も受験に失敗。

 

見かねた姉が、コンピューターの専門学校のパンフレットを持ってきたそうです。

 

その学校は、入るのは簡単だったので、あの人はもっと遊びたいと思って、その学校に入学した。

 

しかし、入るのは容易い専門学校でしたが、卒業するのは入学者の三分の一だったみたい。

 

あの人は、運にも恵まれて、ぎりぎりで卒業したみたいです。

 

そんなだから、社員数五人くらいの会社にしか就職できなかったと言ってました。

 

ただ、その会社はブラック中のブラックで、何度か書きましたが、土曜日が休みではない時代に、残業が毎月200時間を超えていて、残業代は一銭も出ないどころか、晩ご飯代まで自腹。

 

で、時給に換算すると250円くらいと言ってました 笑

 

そんな会社で、よく6年も持ったものです。

 

「そのお陰で、今がある」

 

あの人が、その会社を辞めた理由は結婚。

 

そんな会社にいたら、まともな結婚生活は送れないと思って辞めたそうです。

 

「こんな俺でも、なんとかやってられるのは、最初の会社のお陰や」

 

いやいや、あなたが頑張ったからだよ。

 

あの人を見ていると、「若いうちの苦労は買ってでもしろ」という言葉が身に沁みます。

 

 

よい明日を