昨日に引き続き、自己肯定感のお話。

 

カスハラをするような人は、自己肯定感が高いのに満たされていない人だと、私は思います。

 

学歴、職業などいろいろな要因があるのでしょう

 

俺は、こんな大学を出てるのに。

俺は、こんな会社で働いてるのに、働いてきたのに。

 

なのに、なんで満たされないんだ。

 

これは、間違った自己肯定感です。

 

学歴や職業に頼っている限り、本当の自己肯定感は持てません。

 

たんに、上辺を飾っているだけだからです。

 

本当の自己肯定感は、内面から生まれるもの。

 

学歴や職業に頼らず、独りでもなんとかしてみせるという自信。

 

そういった人は、他人にも気を配り優しい。

 

そう、あの人のように。

 

学歴もなければ、言い方は悪いですが社会の底辺で生きてきた人。

 

でも、自分のやってきたことに誇りを持っているし、後悔もしていない。

 

そして、過去を教訓にし、今も進化し続けている。

 

あの人は、お店の接客態度に頭にきても、なにも言いません。

 

ただ、もうそこには行かないだけ。

 

クレームもつけないので、お店からすれば一番怖い客です。

 

クレームはチャンスだと言われますが、そのチャンスすら与えてくれないのですから。

 

以前、あの人とお食事をしていて、バイトの子が食事を置くときにコップを倒してしまい、お水があの人の膝にかかったことがあります。

 

「いいよ、失敗は誰にでもあるから」

 

バイトの子が直ぐに謝ったので、あの人は笑顔で言いました。

 

直ぐに店長を連れてきて店長が誤ったときも、「あまり怒らんでおいてな、この子はいい子だから」と言ってました。

 

そして、そのお店にはその後も何度も行っています。

 

違うお店で、忙しかったのか、お料理の乗ったお皿を無言でどんと音がするくらいテーブルに置かれたことがあります。

 

すべてのお皿の置き方がそうだし、お酒も少しこぼれるくらいに乱暴に置く。

 

「次に行こうか」

 

普通は一軒で済ますのですが、少し注文しただけあの人はそう言いました。

 

「よく、文句を言わなかったわね」

「別に、親しい間柄でもないしな。これから行かんかったらええだけや」

 

自己肯定感が強い人とは、こういうものです。

 

 

よい明日を