世の中には、資格マニアなる者がいます。

 

いろいろな資格を取るのが趣味なら、それはそれでいいでしょうが、就職に役立つと思っているのなら、それは大きな間違い。

 

就職に役立つ資格なんてものは、数が知れています。

 

電気関係や宅建や調理師など、その仕事をする上において必須の資格ならば取得しなければなりませんが、それでも自分の思った会社に入れるかどうかは別。

 

今は、弁護士や税理士の資格を持っていても仕事がない時代。

 

たとえ就職に役立つ資格を持っていたとしても、面接で落とされたら終わり。

 

そして、年齢と共に資格なんて意味がなくなります。

 

四十を超えれば転職は難しい。まして五十路を過ぎれば、まずこれまでのお給料を維持するなんて不可能。

 

そんな転職は、引き抜きか、請われて入社するかだけ。

 

今は、残業規制やパワハラ防止やら、いろいろ規制が出来てきて、昔に比べれば働きやすくなっているのかもしれません。

 

私は、ここ最近は昼間の職に就いたことがないので、実態はどうなっているのかはわからない。

 

ただ思うことは、社会はシビア。

 

お給料以上のことをしてもお給料が上がることはないのに、お給料以下の仕事しか出来なかったら、いずれは降格かリストラ。

 

楽をしてお給料をもらう、会社の言うことだけを聞いてお給料をもらう。

 

そんな牧歌的な時代は終わったと、いろんな経営者のお話を聞いていて、つくづく思います。

 

これからは、自我を持ち、自分を研鑚できる人しか生き残れない時代になってきます。

 

制度に守られるのはいいですが、それに胡坐を掻いていると、将来困ったことになる。

 

資格を取るのもいいですが、それよりも人間力を磨く。

 

このコロナの影響で、予期せぬ事態が続出しています。

 

大手の会社に勤めていて、家のローンを年2回の賞与で多額に返済する。

 

ところが、今年の夏は賞与が出ないか、大幅にカットされる会社が増えていますし、冬もどうなるかわかりません。

 

そうなると、たちまちローンが返せなくなる。

 

賞与なんて当てに出来ない会社に勤めている人は、給与だけでの返済プランを組み立てています。

 

それでも、給与カットされたら痛い。

 

不測の事態が当たり前になってくるであろう今だからこそ、昔ながらの価値観を見直してみる必要があります。

 

一寸先は闇、その闇を光に変えるのは、他ならぬ自分自身なのです。

 

 

よい夢を