STARBUCKS RESERVE ROASTERY TOKYO限定
サンドライド ブラジル ファゼンダ レカント
SUN-DRIED BLAZIL FAZENDA RECANTO
革新的な コーヒー加工の先駆者ともいえる農園で、アナエロビック(嫌気性)発酵を用いて加工されたコーヒー
バラやラベンダーのようなフローラルさと 、バナナやグァバ、シナモンのような様々な風味が重なる、厚みのある柔らかな味わいのコーヒー。
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わたしたちがこのコーヒーが大好きな理由
この希少で個性的なコーヒーは、アナエロビック(嫌気性)発酵という方法を使って加工されました。この加工方法では、コーヒーチェリーを酸素の供給が遮断された環境に置き、細やかな観察と管理のもとで発酵させます。
コーヒーストーリー
レカント農園は1988年以来、コミュニティの人々や周囲の環境を尊重しながら、持続可能なコーヒー生産の実現に向けて取り組んできました。「レカント」とはポルトガル語で「空間の一角」や「小部屋」という意味の言葉ですが、同時に、「心が落ち着き、安らぎと暖かさを感じられるような場所」という意味も含まれています。コーヒーを細心の注意のもと栽培することには、たゆまぬ努力とゆるがない気持ちの強さが求められます。そのような中でも、レカント農園で働く人々は、この農園に安らぎとぬくもりを感じ、心が落ち着くような場所として親しんでいます。このような人々と農園の努力と温かい関係によって、バラやラベンダーのようなフローラルさと、バナナやグァバ、シナモンのような様々な風味が重なる、厚みのある柔らかな味わいのコーヒーが生まれました。
カッピングルームからのメッセージ
コーヒーは1700年代にブラジルを通じてラテンアメリカに初めて紹介されました。今日、ブラジルは世界最大のコーヒー生産国となっています。レカント農園はコーヒーの産地として知られるミナス ジェライス州の北西部に位置しています。中でもレカント農園のあるセラード ミネイロ地域は、高い標高、微気候、なだらかな地形といったコーヒー栽培の理想的な条件が揃った環境の産地です。
レカント農園は、革新的なコーヒー加工の先駆けといえる農園のひとつです。このコーヒーに使用されたアナエロビック発酵の加工プロセスには、摘みたての完熟したコーヒーチェリーを使用します。密閉された容器の中に収められたコーヒーチェリーは、その状態を細やかに確認しながらおよそ120時間発酵させられます。最適な発酵の状態を迎えたコーヒーチェリーは、それ以上発酵が進まないように水を使って急激に温度を下げられます。その後、コーヒーは乾燥用の棚に運ばれ、24日間にわたって乾燥されます。こうして、フローラルでフルーツのような味わいをもった、厚みのある柔らかな味わいのコーヒーが生まれたのです。
アナエロビック(嫌気性)発酵
発酵とは、微生物がその働きによって食物などに好ましい変化を与えることをいいます。ワインやチーズ、ヨーグルトや味噌など、発酵を利用した食品は私たちにとってとても身近な存在です。食品に変化をもたらしてくれる様々な微生物たちですが、それぞれの種類によって、活発に活動しやすい環境としにくい環境があることはご存知でしょうか。
酸素がふんだんにある一般的な環境で起きる発酵は好気性(こうきせい)発酵と呼ばれ、酸素が好きな微生物によって食品に変化がもたらされます。逆に、酸素の供給が遮断された環境で行われる発酵のことを嫌気性(けんきせい)発酵(アナエロビック発酵)といいます。この場合、酸素が好きな種類の微生物はあまり働かず、酸素が苦手な種類の微生物が活発に活動し、発酵をすすめます。このコーヒーも、酸素が苦手な微生物たちによって発酵させられたものなのです。