能登自慢 1
問
素潜りと磯釣りと囲炉裏研究、茅葺探し、キノコ狩り、民宿研究で能登を隈なく
研究なされた、遊び人の大家にお尋ねします。能登のこれだという 世界に誇
れるものは何でしょうか。
(能登の細道研究家)
答
イタリアを訪れると朝はズッパ・ディ・ベルディ、フランスではヴィシソワーズ、
イギリスではマッシュルームもクリームスープ、ベルギーではレンズマメのスー
プ スペインではサルモレホ(トマト―スープ) アジアでは粥が私の定番であ
る。前の晩、ガンガン暴飲暴食できるのは、スープがあり、粥があるからだ。
冷たいヴィシソワーズもガスパッチョも頂くが、基本的にはあったかいものが
主戦である。もちろん昼、夜とわず魚介のスープがあればご機嫌である。
海外をふらつけたのは、実にこってりとしたスープ、粥のお蔭である。
しかし、いつの時も思うのは、下手なソーサーや、浅い皿、モテないような
熱い椀には閉口する。持たずにスープを救って飲むなんて、まったくもって失
礼な話だ。直接唇で受け、舌に喉に胃袋に食の力とはこうだと知らしめる、そ
れには、能登が生んだ 合鹿椀 で味わってこそのグルメであろう。
私は世界の皇室にお送りしたい能登が誇るものは 合鹿椀 だ。
ああ、合鹿椀でスープを飲んだことがないとしたら、あなたは食通でも何でもな
い 裸の王様だ。
椀をもって、鼻頭にスープを近づける。直接、手に作りてのぬくもりが伝わ
る。熱くてもてない それ調理道にまったく反する。今の世、子供たちが悪いの
は、お母さんのほんのりと体をつつんでくれる味噌汁やスープや煮物料理が
ないからだ。
さて、私は あったかいお母さんの手料理で世界を平和にしてあげたいと考
えている。
その第一歩は 『合鹿椀』 の世界普及であると思う。
ほんと、ウクライナの戦士たちに配る クラフトファンデイング を立ち上げよう
と画策している。
「世界平和は合鹿椀から」
キャッチまで用意した。三ツ星も有名調理人も参加してもらいたいものだ。
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地勢総力スタートアップ研究所
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