お盆の時野暮用で日本に一時帰国した時に、機中でたまたまロンドン、ノッティングヒルを舞台にした映画「ノッティングヒルの恋人」を観た。

簡単に言えばジュリア・ロバーツが有名となった「プリティー・ウーマン」の逆バージョンで、ジュリア・ロバーツが演じたハリウッド女優「アナ・スコット」とヒュー・グラント演じる本屋の店主「ウィリアム・サッカー」が運命的な出会いをし、恋に落ちていくというコメディー恋愛映画だった。

そのアナ・スコットが映画の中で宿泊していたとされるのが、「ザ・リッツ・ロンドン」の「トラファルガー・スイート」で撮影に使われた。

ヒュー・グラントが何も知らされず、トラファルガー・スイートに到着したら実は、プレスの会場となっていて面白いやり取りを思い出す。

リッツのシーンでは、公共部分はコンシェルジュデスクとロング・ギャラリーが殺意に使われ、その他は、このトラファルガー・スイートと客室である。

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「劇場型ダイニング」ザ・リッツ・ロンドンでビーフ・ウェリントン

ザ・リッツ「パーム・コート」のアフタヌーンティー


こちらは、ロング・ギャラリー。
リッツのエントランスから、レストランまで続く長い廊下。

ここをヒュー・グラントとタイムアウトの記者が歩いていく様子が撮影に使われた。


こちらはそのエレベーター手前にある
パームコート。
かの有名なアフタヌーンティーが提供されている場所。

トラファルガー・スイートは、リッツに1室のみの設定で、基本はワン・ベッド・スイートだが、他ベッドルームも繋げることができる。


トラファルガー・スイートと大きくかかれた扉を開けるとゴールドのカーテンがかかっている。

こちらがそのトラファルガー・スイートのエントランス。

ノッティングヒルの恋人撮影時とは、多少インテリアが異なっていて、リッツが常にフレッシュに拘っているのがよくわかる。


廊下を入って左側がベッドルーム。
リッツらしいルイ16世スタイルのインテリアだ。

窓からは、グリーンパークえお一望できる。


角度をちょっと変えて。
ゴールドとホワイトを基調に赤やピンクといったマリー・アントワネットを彷彿とさせるインテリアが可愛らしい。


1番奥にリビングルームがある。
ロンドンでも忙しいピカデリー街に面しているが、3重窓の為、外からの音は何も聞こえない。

ちなみにこの部屋で、ヒュー・グラントが、
どこのメディアから来たのかと聞かれ、
「ホース&ハウンド」と応えた。

インテリアは他のリッツの部屋とはちょっと異なっており、カーテンやシャンデリアがかわっている。

この正面の窓はグリーンパーク側を向いている角部屋である。


こちらはリビングを逆側から。
リッツには、ゴールドペインターが常駐していて、金を塗るだけの職人を雇っていて、客室やパブリックスペースの金が常に綺麗にフレッシュに保たれている。


こちらはバスルーム。
壁も床も大理石。ピンクやホワイトの石が美しい。

ザ・リッツは、地上階にいれば劇場型のダイニング、ライブリーな雰囲気が楽しめる。しかし客室に入ればそこは無音のゆったりと過ごせるスペースが広がる。

ノッティングヒルの恋人で舞台として選ばれたのも、イギリス人の憧れ、そしてベストなホテルというのがいつの時代でも変わらないという理由からであろう。