UTMB 2010 | (帰ってきた)ロンドンを走るオヤジのブログ!

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ご縁あり4.5年ぶりにイギリスに戻ってきました。ランを中心に気が向くまま、当地での生活を綴ります。

世界で最も過酷で、最も美しいトレイル・レースと言われるUTMB(Ultra-Trail du Mont Blanc)。


ヨーロッパを代表する名峰モンブランの絶景の中、フランス、イタリア、スイスの3カ国に跨るコースは、全長166キロ(フルマラソンx4回)、2000M超の山・峠越え7回(累計標高差は富士山の高さx2倍半)となっており、ここを不眠不休で24時間以内に走破する長距離レースだ。


                        (UTMBのコース: UTMB HPより拝借)

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2010年の大会が、先週金曜(8/28)開催された。 


今年のUTMBには私の勤務する会社の先輩Yさんも日本から参加予定で、参戦談を聞くことを楽しみにしていたのだが、インターネット情報などによると、現地時間の夕方6:30にシャモニーからスタートしたレースは、直後から悪天候に見舞われ、レース開始後3時間程で、主催者判断により中止が決定されたらしい。


Yさん始め、この大会の準備の為に過去何カ月も準備して、トレーニングを重ねて参加した選手達の心境は如何ばかりだったかと思う。


日本を代表するトレイル・ランナーであり、また昨年のUTMBで3位に入賞した鏑木 毅(かぶらきつよし)選手は、中止決定を知らされた時の心境を、自身のブログで「断腸の思い」 と表現している。 彼のようなトップ・レベルで競技する一流選手だけでなく、スタートラインに立った一般の選手達は誰しもが恐らく似たような思いを抱いた事だろう。


31KM地点のエイド Les Contaminesで、レース中止を知らされた選手達の様子を伝える動画投稿(レース中止直後の選手の表情 )を見ると、共感すると共にグッと胸に詰まるものがある。


実は、主催者側の配慮により、翌日(8/29の10:00)に、コースを変更・短縮してTDSというもう一つのカテゴリ-と一緒にUTMB2010が再度開催されたそうだ。 


もともとUTMBにエントリーしていた選手(恐らく2300名程度)の内650名と、TDSにエントリーしていた588名と合わせて、1,238名が、全長約88KMのコースをCoumayeurからスタートし、男子は Jez Bragg、女子は Lizzie Hawker選手(共にイギリス人!)が優勝。


Jez Bragg選手は確か、昨年のWestern States 100mileで、鏑木毅選手(2位)に次いで、3位入賞した選手だったと思う。


日本人では、男子では山本健一選手が11位、渡辺千春選手が35位、女子では間瀬ちがや選手が8位、鈴木博子選手が10位とそれぞれ上位に喰い込む健闘をした様だ。


ただ、8/28のレース中止後、翌日の再スタート決定・連絡には相当混乱が有った模様で、再スタートを知らされなかった選手も大勢居たようなので、気の毒な限りだ。


尚、このブログ記事は、主に「このHP情報」 を参考に書いた。 ここには、英語ですが、UTMB2010の詳しいレポートや、優勝した Jez Bragg選手、Lizzie Hawer選手の優勝後インタビューも載っており、最初のレース中止から再レース出走までの気持ちの動きなどに触れて話をしていてこの辺りの選手心理が伝わって興味深い。

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9/1 走行距離10KM

9/2,3 走行距離0KM

9/4 走行距離20KM

9/5 走行距離25KM   9月累積走行距離55KM

ネス湖マラソンまで、28日。