こんにちは。
ディズニー映画の「美女と野獣」が大好きな娘(5歳)。
最初はアニメ版を観ていたのですが、観飽きるほど観て、最近は実写版のバージョンを観るようになりました。
2017年に公開されたもので、主役のベルは、あのハリーポッターのハマイオニーを演じていた女の子、エマ・ワトソン。今や立派な美しい女性です。
アニメ版には描かれていないのですが、実写版を観ると、ベルのお母さんはペストで亡くなっていることがわかります。
あのカラスのようなマスクをした医者に、ベルのお父さんが、
「もうあなたもここにいない方がいい」
同じ部屋にいるだけでうつるし、お母さんはもう助かる見込みがないからあきらめろ、ということです。
ベルのお父さんは泣く泣く、当時まだ赤ちゃんだったベルを抱えて部屋を出ます。
お父さんはその後、お母さんを見捨ててしまった自責の念を抱えたままベルを1人で育てながら暮らす…
というエピソード。
このシーンに私は釘付けになりました。
ネットで調べると、ペストは14世紀のヨーロッパで猛威をふるい、ヨーロッパの当時の人口の約3分の1(2500万人)の人が亡くなったとのこと。
今。コロナ禍。
ヨーロッパの国々は、社会の動きがどれだけ止まろうともロックダウンを繰り返します。
その様子は、私から見ると、時に疑問に思うこともあり。
そんなにヒステリックに菌を排除するのではなく、菌と共存する道を探るのも一つではないか。
そんな風に思っていました。
でも、このベルのお父さんのエピソードを見てわかりました。
なんでこんなにヨーロッパの国々が菌退治に必死になるのか。
自分の祖先が大勢、菌の被害にあって命を落としている。
もしかしたら、菌を恐れる気持ちが遺伝子レベルでヨーロッパの人たちの中に刷り込まれているのかもしれません。
歴史的な背景の違いから、日本人とは(というか私とは)、大きく異なる菌への思いをヨーロッパの人たちは持ってるのかもしれない。
娘に付き合って観ていた「美女と野獣」でしたが、思わぬ学びがありました。