名古屋の書店ではフィーチャーされていない文庫本が目につき、書店員さんの想いを感じたので、買ってしまいました
『道徳は復讐である ニーチェのルサンチマンの哲学』
永井 均著 ※川上未映子との対談付き
ルサンチマンとは、「反感」や「憎悪」をそのまま「愛」と「同情」にひっくり返し、「復讐」を行う装置なのだ
『挙闘士の休息』
トム・ジョーンズ著 岸本佐知子訳
裏表紙の帯には、春樹推薦のことばがあります。
村上春樹『月曜日は最悪だとみんなは言うけれど』より
「クールでシャープで、薄暗くて暴力の予感があって、それでいて一種独特の覚めたユーモアの感覚がある。これまで彼が発表した三冊の短篇集をひととおり読んだが、どの作品もありありとした同時代的な共感を抱きながら、一気に読み切ることができた。
近年アメリカで出版された短篇小説集の中では、デニス・ジョンソンのものと並んで、もっとも新鮮な刺激を与えてくれる本だったと思う」
表紙の帯には、
「勝つ可能性は限りなく低い。生きることはとてつもなく痛い。それでも生き残れ!」
『私の恋愛教室』
福田恆存著
チラッと書店で立ち読みしたら、どのページも面白かったので手に掴んだまま離せなくなりました。例えば、「日本家庭論」より。
「私たちにとって、家庭はつねにうしろめたい何ものかである。
勤めを終わって寄道をせずに家路をたどる男は、多かれ少かれ、同僚間のわらいものにならねばならない。妻が待っているという理由で同僚の誘いを断るには、相当の勇気を必要とする。…だが、隠し女があって、その女への贈物を選んでいるところを見つかったとしても、大抵の男はそれを恥じない。…私たちが友人の手まえ気にするのは、自分の道徳的人格ではなくて、男としての、あるいは雄としての体面である。したがって、私たちの間では、偽善という悪徳はあまりはやらない。むしろ偽悪のほうがはるかに人気がある。…」
あー、田嶋陽子を崇拝しつつある私には、なんと落ち込む冒頭ではあ~りませんか? 「恋愛教室」ですから、男という動物を理解するにはよい教材なのでしょう。
さて、読まねばならぬ、今晩もまた。
『知覚の扉』 原作名:“The Doors of Perseption”
オルダス・ハクスリー著
「ドアーズ」のバンド名の由来となった名著、待望の復刊!
これは、ずっとハクスリーの名著だとは知識では知っていたのですが、現物はハクスリーを知ってからの20年で初めて見ました。ので、感動して買いました。ハクスリーは大好きな作家です。
ハスクリーの名作『すばらしい新世界』の過去記事はこちら!
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http://ameblo.jp/london-paris/entry-10232731305.html
我が家の年末年始は毎年お休みがありません。主人の仕事柄2~3日、しかもパラパラとしか休めないので、私はいつでもちょっぴり退屈……。
買い過ぎた本たちと仲良く読書を頑張る予定です