『サヨナライツカ』 辻仁成著 | 読書至上主義

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毎日1冊は本を買ってしまうワタクシの雑感です。

本日付、中日新聞朝刊2面に、幻冬舎の広告が掲載されている。名古屋では圧倒的大多数の人間が、中日新聞を購読している。それは、この地方の人間でしかわからない恐るべき威力なのだ。その事実を見城社長はよく知っていて、マーケティング分析し、きちんとコストをかけて毎週末広告代を払っている。素晴らしいです合格

彼の地方紙重視の観点については、あの名著『編集者という病い』の中でも明記されています。


過去記事はこちら♪

↓↓↓

『編集者という病い』 見城徹著

http://ameblo.jp/london-paris/entry-10280056803.html


それで、本題です。

あの辻さんの名作『サヨナライツカ』も、なんとクローズアップされていたのです。嬉しいラブラブ

文庫は幻冬舎から出ています(単行本は世界文化社)。

なんと、現時点で40万部突破の大ベストセラーとなっているそうですクラッカー合格アップ

知りませんでした。すごい、すごい、すご過ぎます!! 辻さん、さらにrichじゃないですか¥お金

これは来年の1月に映画が公開されたら、評判によってはもっと売れ始めて100万部近くまで到達する可能性もなきにしもあらず……。



読書至上主義-新聞広告
中日新聞(朝刊) 10月18日(日)付


書棚にある『サヨナライツカ』の本を開いてみる。

冒頭ページの詩が素晴らしいのです。ここに記しておきます。


サヨナライツカ  辻仁成


いつも人はサラナラを用意して生きなければならない

孤独はもっとも裏切ることのない友人の一人だと思うほうがよい

愛に怯える前に、傘を買っておく必要がある

どんなに愛されても幸福を信じてはならない

どんなに愛しても決して愛しすぎてはならない

愛なんか季節のようなもの

ただ巡って人生を彩りあきさせないだけのもの

愛なんて口にした瞬間、消えてしまう氷のカケラ


サヨナライツカ


永遠の幸福なんてないように

永遠の不幸もない

いつかサヨナラがやってきて、いつかコンニチワがやってくる

人間は死ぬとき、愛されたことを思い出すヒトと

愛したことを思い出すヒトとにわかれる


私はきっと愛したことを思い出す



読書至上主義-『サヨナライツカ』 辻仁成著
『サヨナライツカ』 辻仁成著


私はなぜか単行本を2冊も持っています。忘れもしない2001年1月成人の日。私は当時洗足池に住んでいた。東京・渋谷の「ブックファースト」まで雪の中頑張って辻さんのサイン会へ出掛け、サインを頂いたのが1冊目です。もう1冊は、誰かにプレゼントしようとして、そのまま家の本棚に残っていたもの……。その記憶が一切ないのです、トホホラブレター


ただ、私の過ちとしては、幻冬舎の大ファンなくせに、幻冬舎文庫版『サヨナライツカ』を買っていないことです。520円だから5冊ぐらい買ってあげたい気分ですラブラブ


ああ、それにしても、これ、しみじみ、いい小説だわぁ~ラブラブ!

映画も大ヒット間違いなしだし、これを観るまでは絶対に私は死にたくありません。

来年の1月23日よ、お願いですから、早く来て下さいな音譜


それにしても、今日もかなり体調悪し。リンパの流れが滞っています……しょぼん