中沢けい(作家・法政大学教授)の書評を主人が新聞記事の中に見つけて、その中の一節が面白かったので書き記しておきます![]()
「医学の進歩は驚くばかりだ。
あまりに進歩しているので、
これではうまく死ぬのは難しいかもしれないと、
かすかな不安さえ覚えるほどだ」
これには共感します。
実は、私の実家は母親を除く全員が医者嫌い。私もお医者様は幼少の頃から嫌いで、滅多に行きません。昨年は健康診断もしていないので、少し心配ではあります。
ひいおばあちゃんは、一度も病院へ行くことなく、96歳で亡くなりました。老衰。ある朝、いつもように朝食を食べていたら、喉をつまらせ、そのまま数時間後に死にました。健康保険をたったの一度も使わなかったので、なんと愛知県からゴールドの置物を頂きました。
母親は、「置物より、現金がいいわよねぇ~?」と皮肉っていましたが……。
おじいちゃんも、癌になっても故意に入院はせず、最期まで自宅で寝ていました。先週亡くなった(まだ1週間かぁ~。もうかなり前の話に思えます)おばあちゃんも、ほとんどお医者様にはお世話にならず、自宅で亡くなりました。
要は、私の母親が嫁として、どれだけ大変だったかという他の物語が浮上しますが、それについてはここでは触れません。
延命治療は、ほどほどに、です。
80、90歳になっても、病院でいろいろと延命されるのは、私は個人的には嫌です。
もちろん、若いうちに病気になれば、医学の力で治して欲しいですが……。
でも、美しく死ぬことなんて、あくまで理想で、汚いし、醜いし、もがくし、もうそれはめちゃめちゃになりますよね……、誰だって。ああ、難しい。
Contraversialなissueでございます![]()