オペラが好きです
SS席ならば6万円もする有名海外歌劇場の引越し公演。一見社会のムダ以外の何物でもないように思えるが、実はオペラハウスは「プレ病院」と訴える人々がかつてのヨーロッパにいたとか
オペラの舞台は生であまり観たことがありませんが、本やCDを通して何とか基礎を勉強中の初心者です。いつの日か着物を纏ってお洒落にキメて、SS席でオペラを観劇するのが夢の一つです
オペラに興味を持ったキッカケは、その昔、大好きだった彼の恋人がオペラ歌手だったからなんです 彼女は外国女優のような美女で
、ハイヒールを履くと背丈が175センチ
お姫様のようなドレスを身に纏い
、普段もスーツ(しかもベルサーチとかセリーヌとか!)を着てスーパーへ行き、千手観音でないとさすがに持ちきれない程のブランドバッグが家に溢れている。そんな裕福なご家庭のお嬢様
「私のような魅力的な女性が他にいて?」と彼に堂々と尋ねるのだそう……
すげっーーー
背の高い彼(180センチ?)とお似合いのカップル。まだ純粋な若かりし頃の私は、まるでダメな自分がつらくてつらくてつらくて……、今すぐ女をやめてぇ~
と思ったことがどれだけあったことやらです。
そんな私もオバサンになり、今ではすっかり純粋にオペラ自体を愛するようになれました
写真の詳細は、
『ぴあ オペラワンダーランド めくるめく愛とドラマの世界へようこそ』
ドラマティックオペラ ぴあセレクト100演目
“オペラは愛の教科書です。あなたに似たヒロインたち”という表紙のキャッチコピーがお上手
『痛快! オペラ学』 オペラ研究家 永竹由幸著
“オペラは高級な性欲のはけ口です”
『オペラに連れてって! 完全版』 許光俊著
わかりやすく面白くオペラを解説。初心者のために10作品のみをあえて紹介
CD 「BEST OPERA 100」 東芝EMI
CD 「マリア・カラス プラチナコレクション」 EMI Classics
CD 「アンジェラ・ゲオルギュー プッチーニ・オペラ・アリア集 ~ある晴れた日に」 EMI Classics
「蝶々夫人」は遊び人にもてあそばあれた美少女の話、「カルメン」はウブな純情男を誘惑した極悪ワガママ女の話ですし、難しそうに思える演目も実は昼メロのよう。過激で面白いわけです。
「魔笛」「トゥーランドット」「トスカ」「ラ・ボエーム」「ドン・ジョヴァンニ」「サロメ」「椿姫」「フィガロの結婚」「セヴィリヤの理髪師」「ランメルモールのルチア」など他にも生で観たい演目はたくさんあります。
『痛快! オペラ学』の著者で日本オペラ界の権威でもある永竹由幸氏のオペラに関する薀蓄は面白いです。彼、「オペラは高級な性欲のはけ口です」とバッサリ言い切ります
永竹氏は、「こういう時代にこそ、オペラのような金食い虫の“道楽産業”を国家的規模で援助して、国民のフラストレーションたるマグマのガス抜き、すなわちカタルシスを行ない、健全なる社会を創ることを心がけるべきなのです」ともおっしゃっています
数年前、美人ソプラノ歌手アンジェラ・ゲオルギューのソロリサイタルへ出掛けました。目前であの甲高い声で歌われてしまうと、ただただ圧倒されて涙が出そうになりました。そして、とにかくスカッーとします。これがまた、いいストレス発散になるのです。
もしもモヤモヤしている日々に苦悩していたり、お茶碗でも割りたい気分になっている方がいれば、一流の歌手でなくてもいいので、是非オペラまたはリサイタルを生で観られることをお薦めします。
物凄いエネルギーがチャージできます。だから、小泉首相も頻繁にオペラへ通っていた理由がよ~く肯けます