珍しく音楽の話でも
アメリカの大学時代、そしてイギリス短期留学で、いつも困ったのは若い男の子となかなか打ち解けられないことだった。彼らはちょっと若過ぎて、しかも「男だぜっ~!」って感じで真面目な日本人且つ年上の私とはそもそもフィーリングが合わないのである
但し、コツとしてわかったことは、音楽の話をすると手ごたえがあるということだ。
大抵、分かり合える。心が一瞬で通じ合う。
アメリカの田舎では、いつでもボブ・マーリーが私を救ってくれた。
アルバム「Legend」の中に入ってる「No Woman, No Cry」が好きだというと、大抵の男子は俺もだと言う。
そこで一気に近づく。
但し、NYなど都会の男子はボブ・マーリーではダメかもしれない。
ロンドンの英語学校では、無愛想なスペイン人の男子とU2話で盛り上がった。
やっぱり「With or Without You」最高だよね?
ボノはカッコいいよね?
それだけで、彼はiPodをすぐさま鞄から取り出し、片方のイヤホンを自分の耳に、もう一方を私に差し出し、「俺のiPodに入ってるんだぜ」と一緒に聴かせてくれた。
「おいおい、お前はさっきまで私をノリの悪い日本人だと思ってなめてたじゃんかよ~」と驚くわけである。
音楽の力は、思った以上にすごい