私のお気に入りブログに登録されている作家、上原小夜氏のブログ。
昨日の彼女の言葉に感動して、ちょっと涙が出ました
上原氏曰く、人は生まれてから死に近づいているのではなく、むしろ死から生へ近づいているのではないかという。10代の頃よりも20代30代になると、家族や社会的な役割を背負うことによって簡単には死ねなくなる、と……。
なんだか合点がいきました。そうだ、そうかもしれない。
例えば、「勝間さんは子供が3人もいるのによく頑張るよね」ではなく、子供が3人もいてご主人もいないからこそ頑張れる、やらねばならない、生きねばならない、生きたいと思うんじゃないかと……。これは私の勝手な推測ですが。
村上春樹の言う“ドーナツの穴”だ。
私たちはアイデンティティが自分によって形成されていると思いがちだが、むしろアイデンティティはドーナツの穴の部分。周囲によって、己の形が作られている。
だから、人との関わりの中で傷つきながらも、人なんてもう嫌だと思いながらも、それでも人を求めてしまう動物が私たちなのでしょう。
上原小夜氏のデビュー作『放課後のウォー・クライ』を読んでみたいです。