2024.5.19桃華の会 八犬伝 | 長唄・三味線 杵屋 勝千華 fromNAGOYA&YOKOHAMA時々ハワイ&TOKYO

長唄・三味線 杵屋 勝千華 fromNAGOYA&YOKOHAMA時々ハワイ&TOKYO

名古屋、東京、ハワイで教室、舞台、草の根活動展開中です。また2024年横浜元町に新教室を開設いたします。
NHKラジオ.テレビ、大学講師、地方演奏など日々邁進中です。
日々の徒然を綴っております。

みなさま、こんばんは🌇
名古屋市&東郷町、横浜元町で、長唄、三味線教室を開いています、杵屋勝千華です。
会まであと1週間ほどとなりまして、お稽古はもちろんのこと、準備作業に追われています。
いろいろ頭でシュミレーションしながら、毎日を過ごしております。
こちらは名古屋納屋橋の風景。気分転換に
川端を歩いてみたりする
食べたりする😊笑

八犬伝 

義実別れの段

江戸時代後期に著された曲亭馬琴の長編小説「南総里見八犬伝」 この物語が明治時代に世杵屋正治郎により長 唄として4部作に音曲化されました。本曲はその中の一つ「義実別れの段」とも呼ばれる楽章になります。親子 で敵軍を追って行くなか、共に討死をと願う息子義実に対して、父 里見季基は、死ぬだけが武士ではないと訓 え、この場を逃れるよう悟すお話です。この親子離別の愁嘆場を、義太夫風に演奏します。曲の終盤、親子がそ れぞれ馬に乗り、別れの場面があります。三味線の糸の押さえ方を変化させ、馬の轡(くつわ)の音を擬音化して 
います。各々が馬に乗り別れ行く、親子武者の様を思い浮かべていただければ幸いです。
こちらの曲、長唄ですが、義太夫な感じで、セリフ、語りを多く感じます。哀愁があり、物悲しく、かと思えば、豪快な曲です。歌詞の中に楠公がでてきますが、櫻井の別れのあの楠正成公のことです。
桃華の会では、久しぶりの出曲となります。