ボクシングの殿堂と評される後楽園ホール。

なかなか年季の入ったビルで、階段も落書きだらけできたねぇんだけど。

ここの雰囲気は大好きだ。なんとも言えん雰囲気がある。

 

後楽園ホールで初めて見た試合は、高橋ナオトvs打越秀樹の日本タイトルマッチ。

実はこの日、高校生だったわては関西へ行った修学旅行から東京駅に帰り着いたばかりだった。

友達にナオトさんの熱狂的ファンがいて、もちろん試合のことは知っている。

で、ちょっと後楽園ホール行ってみない?という話しになり、4泊5日+お土産の荷物を抱えて当日券があることを祈りつつ水道橋に向かった。結構早めの時間に着いたせいか、運よく当日券あり。ホントにラッキーだった。

ちょいと後には当日券も完売したらしい。

 

入場の列もすごくて、2階のバルコニー立ち見だったけど、人垣が2重3重になっていて。後にも先にもここまで混んでいる後楽園ホールは見たことがない。

高橋ナオトというボクサーはそれほどの人気だったんだ。

 

前座からバルコニーの2列目で試合を観ていたんだけど、自分らの前に陣取っていた人が、どうもセミに出場していた選手の友人だったようで、試合が終わったら叫び声あげながらどこかへ走り去って行った(確かセミは東日本新人王、須田敏弘選手の試合だった)。これ幸とバルコニーの最前列で試合を観ることができた。

 

この試合は高橋ナオトのベストバウトと言っても良いくらいの試合。現代では逆転のイメージがあると思うけど、打越戦はほぼ危なげない安定した戦いぶりだった。6RKOとなったけど、チャンスからの詰めも鋭かったなぁ。

帰宅後、深夜の録画中継で知ったんだけど、序盤で打越さんアゴ割ってたんだよね。とにかく、強烈な試合だった。

 

その後、社会人になってからは後楽園ホールには何度も足を運ぶことになったけど、今思い返しても、高橋ナオトさんの試合を生で見ることができたのは幸運だったなぁ。