ジムでのトレーニング後、所用があり追っかけでの試合観戦。
まずは日本期待の阿部がロペスに挑んだ一戦。
結果は完敗だった。序盤から相手の圧力に下げさせられた。一発のパンチというより体全体のパワーと圧力が阿部の良さを全て殺してしまったような展開だったように思う。また序盤に一発で右目の視界を奪われたのも痛かった。
結果はともかく、個人的に思ったのは阿部は最も相性の悪いタイプと戦ったんじゃなか、ということ。
世界戦だけに相性云々言っても仕方のないことだけど・・・きれいなボクシングをやるタイプにとって、ロペスは物凄くやりにくい、嫌なタイプなんじゃなかろうか。
かつてのハメドを彷彿とさせる（といったら言い過ぎ？）ような、いきなりのアッパーとか、セオリー無視で相手を追い回す突進とか、かなりペースを乱されるんじゃないかと思う。
そんな戦い方に巻き込まれる形で、ズルズルと行ってしまったのかな、という印象だ。
だからといって、阿部は世界に遠い存在なのか、というとそれは違うとも思う。
これまでもここ一番で敗戦を経験してきた阿部。2度目は確実モノにしてきている。世界取りもこれまでのキャリアを踏襲しているのだと思いたい。
そして、メインのホルマトフvsフォードのWBA王座決定戦。
これはこれで、レベルの高い好勝負だった。
戦績からもわかる通りのパンチャー、ホルマトフ。スピード、切れは抜群のフォード。緊迫感のあるどっちつかずとも言える展開ながら、ポイント的には若干ホルマトフかな、と思いつつ見ていたけど、最終Rにまさかの劇的な展開。
「えー、これスリップなん？」と思った後の再開。ホルマトフがやっぱり効いている・・・で追撃で横むいて押し込まれた場面でストップ。「え、これストップ？」
ここまでが初見の印象。
で、その後のVTRを見た印象。確かにフォードがちょっと組み付いて投げちゃってる感じだなぁ・・・スリップって言われても仕方ないか。で追撃の場面。ホルマトフ完全に効いていて表情も怪しかった。こりゃ止められても仕方なし。
劇的すぎるフォードの戴冠劇、本当に劇的な凄い試合だった。
KOタイムを聞いて、チャベスvsテーラーを思い出したオールドファンも結構いるんじゃないかな？
フェザーは日本人選手でも、堤や松本といった逸材もいる階級だけに、今後の動向は目が離せない。楽しみは尽きない。
さて・・・明日は久しぶりのセコンド。全力で選手をサポートしてきます。