壊れ親父には此の夏は既に致死熱だった。(笑)
朦朧とした意識のなか、ふと遠い記憶を思いおこす・・
遠い日に傍に居た、脳足らずのちび娘との会話の切れ端
Dangerous(デンジャラス)を=ダンゴラス=と読み
遺憾の意を=いかん(いけない)の「い」=と言い張り
ニヒリズムは何拍子か、と無意識に深遠な問いを発し
(譜面に)目を通してくれ、と二重奏の練習指示したのを
=デートして呉れ=と聞き違えて赤面発熱した挙句
=せんぱぁい、其れは仮初め(かりそめ)ですか=と
新しい日本語を真顔で創造してくれた脳足らずの記憶w
ああ、この時期フェーン現象の妄説も披露してたな・・
多分脳内回路に漢字、熟語がほぼインストールされておらず
おそらくプログラムさえ3進法とかで書いてあったらしき
アレの脳味噌はテレビニュースのフェーン現象で暑いという
=音=を聴いたとき、何かの神が降りたのだらう。
=あんまり暑くてふぇーんと泣くからふぇーんげんしょう=
と、言う人外魔境にして想像の遥か斜め上の
妄言をたたき出し、更に胸張って背伸びして
喫茶店のボックス席で其れを力説しやがった。
隣の席のカップルが盛大にアイスコーヒー吹く音と
何処からともなく潮騒のように高まる苦笑の波のなか
のすじいの体感温度が更に上がったのは言うまでもない。
其のあと執拗にパフェのお代わり奢れと脅迫されたっけなあ。
難しいこと言われると脳が減って
甘いものが居るんですと言う
ヒポクラテスが脳死しそうな無茶苦茶を
満面の笑みで言いやがって・・
あの頃、あの脳足らずの存在は
永遠に自分の傍らにあるものだと信じて
疑いさえしなかった夏の終わり。