冬に思う・・微醺と遠い記憶・・ | のすたる爺の電脳お遊戯。

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北国の港町に生息する莫迦親父な生き物が
日々の手遊びを時に駄文で綴り
また戯れ絵で遊ぶ、泡沫の如き代物。

本日で一年の農作業は区切り。

 

今はハウス栽培や近郊野菜あるから

冬でも区切り無く農業出来てるけど。

 

事始めと事納め、古くからの日本の伝統的区切り。

 

 

親戚の大本家、大きい農家だったから直会(なおらい)やってて

一日酒の香、どこからか漂って来てた気もする。

 

酒はこころの魂箒(たまはばき)・・確かにそうかも知れんな、とも思う。

 

 

個人的には焼酎2にお湯1くらい

あらかじめ割っておいた奴を

黒薩摩の酒器・・大ぶりのぐい呑みに

呑んでは注ぎ、呑んでは注ぎ・・

 

容赦なく、盃置かせないペースで

延々と気絶するまでってのが

=薩摩御流儀もす=、・・と、昔(苦笑)

 

 

泥酔させた小娘は酒精漬けの肉塊だが

ほんのり酔わせたレベルだと時に酷く可愛い。

 

口説きと甘えと愚痴と妙な恋情が

其れこそカクテル状態で漂いだし

もう逆に我慢が効かなくなってくる。

 

愛おしさ故のある種の破壊欲が沸々と滾り

こいつ、泣くまで無茶苦茶にしちゃろうか、と

切れかかる理性を抑えるのに唇噛む・・

其処に沁みたストレートの焼酎のアルコールは

世に稀な、=幸福な痛覚=だったやも知れず。

 

大概は二匹で酔いつぶれて丸まって

炬燵のまんま寝ちゃうんだけどな・・行為に及ばず(笑)

 

 

あの時の微かな倦怠の中に

本当の幸福があったのだ、と

永久に失ってから気付いた・・

やっぱり自分は=愚か=だと心から思う冬の日。

 

どんなに酒を注いでも癒えぬ記憶は・・確かにあるのかもな(微苦笑)