・・今日も暇つぶしの緩い駄文。
アラビアンナイトの邦訳版、かつてはほとんどの版で
相当量の伏字や行の削除が存在したのを
皆さんは御存じで在りますでしょうか・・
アレは元々がデカメロンやエプタメロン
カンタベリー物語に匹敵するような
艶笑譚の部分も存外に多いということと
グリム童話の初版同様、残虐描写もある故で。
例えばアリババと40人の盗賊のキャラ
小間使いと訳されるモルジアナという娘は
原書では明らかに奴隷女、しかも=性奴=だったり。
若い王子と王女の物語と言う一節では
昏睡状態の王女様を王子様がやっちゃったり(笑)
まあ、話全体の切っ掛けと言うか始まりが
最愛の王妃が其の・・お付きの黒人奴隷と
肉体関係を持ってた事に気づいちゃった名君が
其の王妃ぶった切って公開処刑した挙句・・
女性不信が拗(こじ)れてある種の暴君に成り
国中の生娘、処女捕まえて=やっちゃって=は
初夜の翌日切り殺すのを半年あまり続けて・・
などと言う凄まじい前振りから始まる訳だから
本来子供に読ませ聴かせる話じゃ無い、と。
のすじい思うに、日本人は絶対に感性的に其の・・
中東の皆さん、特にアラブ部族社会の住民とは
根本的な理解が難しいな、と気づく本でも在るか、と。
日本はあらゆる意味で自然に恵まれてるから
ああいう地域のように強い怒る神と言う概念が少ないし
どっか神と人の境目も曖昧で本来柔らかいから。
宗教テロという行為に拒否感、嫌悪感が強いのも
そういう何処か温帯的な宗教観のせいなのかもなあ。
でも、伏字無しの訳、読みたい気もするよねえ(笑)
ちょい文語調、澁澤龍彦が初期に訳したサドの著作
あんな雰囲気の漢語の使いかた、な❤
最近はやりのフェミ・ナチに殺されるかな(笑)