初冬の夢想・・一瞬の追想 | のすたる爺の電脳お遊戯。

のすたる爺の電脳お遊戯。

北国の港町に生息する莫迦親父な生き物が
日々の手遊びを時に駄文で綴り
また戯れ絵で遊ぶ、泡沫の如き代物。

何処か見当もつかぬ田舎の

駅舎もない無人駅。

 

古い枕木加工の手作りベンチに

邪気無く座り込んで

何時来るとも判らぬ気動車

微妙に膨れながら待つちびデブ。

 

 

確かに記憶にある景色なんだが

其れが何時何処だったかが思い出せぬ。

 

過去の遺失物係の窓口に行き

行方を尋ねてみようか、とも思う。

 

不思議なことに殉愛の

何処か甘い疵(きず)の記憶は

夏の匂いと眩しさと草いきれが纏わりつく。

 

少なくとものすじいの場合は、かも知れんが・・

 

冬の記憶は温いがもっと痛みが強い。

色んな意味で迷い追い詰められて居たからか。

 

 

時が決して思い通りに遡及せぬことは・・・

此の世で一番の救いで、また業罰かもな