檸檬(れもん)・・のすじいの昭和追想 | のすたる爺の電脳お遊戯。

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北国の港町に生息する莫迦親父な生き物が
日々の手遊びを時に駄文で綴り
また戯れ絵で遊ぶ、泡沫の如き代物。

7月なのに、暑さが本気な今年・・、晴天の日曜午後。
越後の海岸線、大河の河口の街も既に30度とっくに越えた。

まあ、のすじいは相変わらず静養と通院を繰り返すだけの余生。
今年の夏も電気代でひいひい言うのが確定・・は、ちょい辛いが。

喰うものの制限は病人ゆえ在るけど時に禁も破って喰う(笑)。

知人から何故かレモン貰った・・広島産だそうな。
皮まで食べられる国産の、という触れ込みの無農薬。



ちょい厚めに切って砂糖と蜂蜜掛けて冷蔵庫に・・
遠い昔、吹奏楽やってた頃の懐かしの味なのさ。
炎天下パレード中のブラスバンド男どもに
くっついてきた女子部員がパレードの最中
指でつまんで口に放り込んで呉れたレモンの砂糖漬け。



まだスポーツドリンクなんて殆ど無い時代だった・・
のすじいにとって此れは夏の炎天下の味であり
青春のどこかほの甘くでも酸っぱい記憶でもある。

「今日のは効きますかぁ💛せんぱぁい」

とことこ小走りでパレード隊の最後尾にくっついてくる
最下級生のパレードヘルプと言う役柄の木管吹きちび娘に

「おお、今度はブランデーもちょい足しが好いなあ」と

軽口叩いて静止演奏時に軽く背中どつかれた
・・・初夏の巣鴨地蔵通り商店街。



あの日、空は都会と思えぬほど青くて、陽射しは熱く
グラスファイバーのスーザフォンも焼けて熱かった・・

でも、青春してた吹奏莫迦たちは暗譜した行進曲吹きながら
人ごみの商店街を案外楽し気にパレードしてた気もする。



ただ・・往時、農薬ガンガン使ったアメリカのレモン・・
恐らくは喰ってたんだよなあ、メンバー全員(笑)

日曜3時のお八つに・・喰うかなあ、檸檬(れもん)。
あ、ついでにモヒートも拵えて・・戴きものの生ミントで。