ウーマンリブ先生
サンシャイン劇場で東京だけでやっていたのでこらーいかねば!と思い取ったチケット。
大好きな阿部サダヲさんは出てなかったけど、宮藤さん脚本で松尾さんと古田さんがでるだけで期待大。
「今回は「官能小説家」って必然があるから、まぁ、言葉としては(下ネタが出てくるのは)しょうがないよなって。お客さんの事考えると、やっぱりお客さんは下品な言葉で笑うなんて恥ずかしいじゃないですか。そんな精神状態のお客さんを無理くり笑わすのが快感ですね。
劇中の台詞で、「女性差別って言う人の方が女性差別なんじゃないでしょうか」ってのがあって、それと一緒でちんこちんこ言うことで引く人のほうがちんこ好きなんじゃねぇかっていい返したい気持ちもあるんですよね。」
「僕、どっちかっていうと引かせようとするときはチ◯ポって言って、可愛いものってみせたいときはチ◯コって言うんですよね。それは最初から意識してて、そこに神経行ってない下ネタ見たときは非常にわかってないなぁって。。ひっくり返したくなりますね。そんなこと考えてるの俺だけでしょうけど。 笑
自分の中で線引きがありますね。それはダメですってのがあるんですよね。」
「最終的に笑うしかねぇじゃんって。笑
そんな風な作品です。」
ウーマンは、マンよりもウーの分だけ知的です。ウーマンはマンよりも、ウーの分だけ優しいの。マンどもはウーマンより、ウーの分だけしょーもない。マンどもはウーマンより、ウーの分だけブンブン。ウーマンリブ先生、ちゃんと書いてね。
ウーマンリブvol.10
「ウーマンリブ先生」
作・演出 宮藤官九郎
出演
夏祭冬助(カサイトウスケ) 松尾スズキ
河西 春(カワニシハル) 池津祥子
男島礼子(ダンジマレイコ) 伊勢志摩
シズル (シズル) 宍戸美和公
椎名あや(シイナアヤ) 猫背 椿
橋爪巌 (ハシヅメイワオ) 皆川猿時
じゅん (ジュン) 荒川良々
アオバ (アオバ) 平岩 紙
猿飼洋介(サルカイヨウスケ)小路勇介
小田島 (オダジマ) 星野 源
ミズホ (ミズホ) 宮沢紗恵子
屋敷 (ヤシキ) 宮藤官九郎
塩谷五郎(シオヤゴロウ) 古田新太
廃墟の旅館。青と赤のジャージで男が2人立っている。周りには沢山の女の死体。変な怪物が出てきて、死体が踊り出す。
場面は変わって、湯ヶ島の温泉旅館。官能小説家の冬助は明日の11時までに40ページの作品を書く為に屋敷に連れてこられた。しかし冬助は書く気など全くなく、愛人のあやをはじめ、女を沢山呼んでSEXするだけの気でいる。そんな冬助の前にウーマンリブ協会の塩谷と男島が現れ、ウーマン文学のノミネートから冬助の作品が何故外れたかTHE虎舞龍の「ロード」に載せて朗読していく。そして塩谷はその中で冬助のデビュー作から作品、短編、更新のないブログのチェック、同じ美容院で同じ担当に同じ髪型にしてもらうほどのファンを告白する。そんな中、ウーマン文学賞の今年の受賞者として自分の妻まで旅館に現れ冬助はすっかり疲弊する。そして塩谷に「僕の代わりに、書いてよ、なんて言わないよ、絶対」といいつつ押し付ける。引き受けた塩谷は次の日の11時までに書き上げて消えてしまう。その作品には「この作品は私、夏祭冬助の贖罪の物語です」とあり、6人の女を殺害した事を自白する内容だった。過去に旅館で起こった殺人事件と塩谷の過去が明かされる。
そんな内容です。
エロくはなく、どちらかというと下品です。ただ笑いがあるので面白いです。
あとにも先にもあんなに大勢の人と官能小説の朗読を、聞くのはもうないでしょう。
その時のBGMがロードなんですけども、その時はわからなかったけど、「朗読」と「ロード」ってかかってるんですね、。多分。今更だけども。
縁側で男女が朗読していくシーン。
「何の趣向ですか?!?ラブレターズですか??!」は笑った。
仲居姿の橋爪を演じる皆川さん。
今回は女役なんだな、と思ってたら
「夏祭先生は女の心理をわかって小説を書いている」という自分の想いを熱弁するところで
「男ですよね?」と屋敷に突っ込まれていた。
そん時の顔がだっふんだみたいな顔でさ、、笑った。
今日一日仲居の格好をする罰ゲームを受けているらしい。新館客室係。
「ウンッ⤴︎!」が口癖。
冬助のファンで隙あらばサインを貰おうとするがいつもスルーされる。
良々と宍戸さん演じるジュンとシズルに逆らえない。昔、彼らの母親とシフトを変わった為に、その母親は旅館で仕事中に殺された。それを悪いと思っているので罰ゲームにも逆らえない。
16歳の支配人の事も「時には父のように。時には母のように。」と言って面倒をみている。
この人は優しい人だよ、、
大体食事の時間は御膳を持って全力で廊下を駆け回る。
「あー忙しい!忙しい!忙しい!!」(廊下を走り抜ける)
「あー痩せちゃう!痩せちゃう!痩せちゃうー!!」(反対からまた走り抜ける)
「朝ごはんに殺されちゃうーーー!!!!間違えたーーー!!間違えたーー!!
(御膳ガシャーン!)
オウッオウッオウッオウッオウッオウッオウッオウッオウッオウッオウッなんで俺が一人で!!なんで俺が一人で!!150人分も!!オウッオウッオウッオウッ!」(ゴリラっぽく)
行った日は「お前らご飯と味噌汁か!!」って言ってたらしい。自分の感想の走り書きで詳しいことは覚えてない。
冬助がエロ小説で書いたパンストを破ってSEXするシーンがいかに人気だったかを、語るシーン。
「あれ考えたの!俺!」
「先生!」
「俺!」
「先生!」
しかし実際にはやったことがないと言う冬助。
橋爪が自分のパンストを破いて冬助の前で目の前で実演するシーンがあるんですけど。松尾さんが皆川さん見て笑い堪え切れないのが何回見ても好き。
「先生見て、女を見て、パンストとさ、パンティの間に隙間出来んじゃん、先生見て、耳とね、目を使って、
俺は夢の三角コーナーって呼んでる。
一気にねぇ、ビーッといくんだぁ、
これは
約束❤️
ほら、先生いくど~!
ギャー!!(パンスト破る)
ホラ~優勝した!こっちが❤️一等賞だぁ~」
「この話すると、大体こういう空気になるね❤️」
松尾さんは完全に笑っていたが
WOWOWで見てるとほぼ全員笑い堪えている。
破ったパンストの残骸を、
「これセンセイのお財布いれといてください❤️」
笑顔が眩しい。
そして宮藤さん。
スーツ姿の編集者、屋敷。冬助に陰で「ゴミ屋敷」と呼ばれている。
考え込むと血が出るまで頭を掻き毟る癖がある。
ジュンいわく、「おっそろしい爪だ、狂気だぜぇ~、、」
冬助「君、映画は?」
屋敷「え?なんですか?急に。」
冬助「いや、君と付き合っていく上で君のバックボーンを知っておかなきゃな、と思ってね。」
屋敷「あー、、映画、、、、あー!着信アリファイナル!、自分実はそれまで全く映画観たことなくて!ほんと見たことなかったんですよ!」
冬助「、、今年の映画だよね?!」
屋敷「今年の春ですね!いやー!面白かったー!映画って面白いですね!」
冬助「、、だ、だろうね、、え?、なんで?なんで今まで見なかった?!」
屋敷「ま、あんま見なくていいと思ってたんでしょうね~」
冬助「君、、もしかして凄い奴なのかもしれないね、、」
屋敷「でも、着信アリファイナルは6回観ました!」
冬助「、、そうでもなかったね、、。
バックボーン、、見えなかったよ~、、」
このシーンも好きです。
着信アリしか映画を観たことないので基準が着信アリしかない。
最後も出来上がった作品に対して「いやー着信アリ軽く超えちゃったもんな~❤️」と感想を述べている。
最初は編集者だから頭良いのかなと思ってたけど可愛いバカだった。
「それって、着信ナシみたいなことですか?!」
「着信はアリでもナシでもいいけど?!」
序盤と終盤しか出てこないのが寂しい。この役の宮藤さんもっと長く見たかった。
白シャツ姿でメガネだし素敵。
冬助の小説はタイトルもシリーズが進むにつれてどんどんエロさからかけ離れていく。
「具合のいい女」
「具合の悪い女」
「その後の具合のいい女」
「都合のいい具合の悪い女」
「都合も具合も良い女」
「いい具合に都合をつけてくる育ちのいい女」
最終的に「具合よくなりました」って本が出版された模様。
他の「聖レマン湖女子大学」や女性から圧倒的支持を受けてドラマ化もするほど人気の「肉汁ケイコシリーズ」。
塩谷いわく「肉汁シリーズ」で持ち直したとか。
古田さんの演じる塩谷。
片足が悪いらしく少し引きずって歩く。
「私が先生に見えますか?」
「見えませんね!浴衣のせいで蛾に見えますね!」
この台詞で笑ってしまうくらい浴衣の柄よ。
「蛾みたいなもんですよ作家なんて。地球上からいなくなっても誰も困らないのに偉そうにし、中にはいるだけで、書くだけで不快にする作家もいる。そういうのに限って周囲が先生ともてはやすから勘違いする。そういう勘違い先生を教育する私が先生です。」
冬助の部屋に向かってこの台詞をデカイ声で喋る塩谷。
好きすぎて歪んでいる。ファン愛のねじれ。
「男と一つ部屋に泊まるような女はひとくくりに奥様と呼んでおけという低俗な男社会のマニュアルに無自覚に従えるあなたの様な女性には考えられないかもしれませんが女性が女性らしく生きる、権利獲得を目的とした運動に従事しております!」
「ああ~!フェミニスト!」
「いえ、フェミニズムとウーマンリブは違います!」
この二つの台詞のシーンも好きです。
好きな台詞が沢山あって感想もクソもない。宮藤さんの作品の台詞、書き留めたくなる。でも書き起こすとなんか違いますね。実際の掛け合い観たら全然違う。文字にするの難しい。
宮藤さんのエッセイで「自分のやりたい事を入れたら2時間で収まらなくて、でも一生懸命考えた台詞あんまり削りたくないしなぁ、とか考えます。」って書いてたと思うのですが、ほんと、台詞が面白い。
役者さんの言い方とかもあるんですけど、真似したくなっちゃうなー。日常生活で言ってみたい台詞とか。
「飴玉ジュン。おもしれぇ名字だろ?職場じゃ、キャンディって呼ばれてる、、」
このフレーズ、好きです。
誰も聞いてないのに、初対面の人に必ずいう。誰もキャンディって呼ばないけど。
そしてきっと「キャンディ」は自分でつけたあだ名なんだろう。
エッセイで「裕次郎ってよりゆうたろうって感じで」って書いてた。イメージはゆうたろうなのか。
姉思いで静岡県警の刑事。
幼い頃にこの旅館で働いていた母が殺されてその事件を調べに現場だった旅館に来ている。
すぐ一般人に拳銃を向ける。
姉と一緒にお風呂に入ったり一緒に寝たりかなりのシスコン。
旅館の経営にも姉と一緒に口出しし始めて「飴玉派と支配人派」に分かれている。
ちなみに支配人派は皆川さん演じる橋爪のみ。
Fのコードが抑えられないけど大好きな姉ちゃんがくれたギターだから頑張って弾く。
2時間サスペンスドラマが好き。
「この手のドラマは再放送まで全部HDDに保存してんだ!」
「どーですかでん!どーですかでん!」
星野源くん演じる小田島が2時間サスペンスドラマに出ると知った為に何故か勝手に始まる演技指導。
そして意外に的確。
「お前の役、取っちゃうよ?この人。」
「ダメだ!ダメだ!なに、その、えーって。」
「死体みつける役やるなら、いっぺん死体になって発見される役やらないと!」
「ほら、出来てんじゃん」
「ああ、そう、あれだ。文壇とか、うるさそうだもんな。
文壇とか、、文壇ッッッ!!
文!♪壇!♪文!♪文!壇!」
なぜか冬助の事を気に入っていて小田島には厳しいが冬助には優しい。
良々はコミカルだなぁ~~。
ジュンの台詞が面白く思うのは良々が演じてるからってのもある。
この人にしか出せない空気感。
「揺らされた~」
ってせつない顔。
吊り橋で撒かれた時の話、良々の独壇場。
笑ったわ。
松尾さん演じる夏祭冬助。
夏と冬がドッキング。改めて見たらそんな漢字だったのか。なつまつり。
障子から初登場する時の
「来たんだ❤️」の菩薩のような微笑み。
遅漏の為に女をとっかえひっかえしてなんとか己を奮い立たせている。
これ以降、松尾さんの出てる時の舞台は、彼の出演シーンが少ないのばかりのしか行ってないので今思い返したらこんなに出ずっぱりで、尚且つツッコミのポジション!
こんなに松尾さん出ずっぱりの舞台贅沢だなぁ。春子ブックセンターとかも生で観たかった。
小説を書くシーンでは障子に冬助の打った文章が映し出されるのだが、ちゃんとスクリーンセーバーとかも写すのが細かいね。
外国人のポルノ風。
本当はサスペンスを書きたかったのだが、中々売れないので「実際にあった殺人事件にエロを足した」小説を発表し、官能小説家としてそこそこ成功する。
それを読んだのが刑務所にいた頃の塩谷であった。
猫背さん演じるあやを事前に旅館に呼んでいてスキあらばいちゃつこうとするのだが、ケツの触り方がやらしい。やらしいわぁ、、松尾さん、、
「チゲーヨ~!シラネ~ヨ~!
あ?ウゼー事すっからだろ?ウゼー事すっからだろ?」
「仕事しにきて、仕事するなんて、日本人て、、チャミスルジュセヨ?」
「シャ・ラ・ラ・ラ シャ・ラ・ラ・ラ シャ・ラ・ラ・ラ~ラララ~」
「キャーキャー言われちゃった~❤️、、、何でもポジティブに受け取るよ~!」
「今こうやって熱弁ふるってんのもなぁ!なんかのタイミングで見返してくんないかな~って!」
「探してんだよ!探してんだよ!常にセックス落ちてないかな~!セックス落ちてないかな~!って!この洗面器、オスかな~?メスかな~って!」
「塩谷くん!もういいよ!何人いるんだ塩谷くん!」
もう松尾さんの言い方が好き。
すぐイジける。浮気しまくり。でも、憎めない。なんでこんなクズなのにちょっと可愛らしく見えてくるのか、、
「その時の彼の表情、、わかる?!新しい才能に出会った驚きと焦りと畏怖と尊敬と闘争心と劣等感とそれらが入り混じった、、無表情~!なのよ!!」
最終的に今年の「ウーマン文学賞」を受賞する。
「えーじゃねーよ!(受賞して)当然だよ!あんな面倒な女と生活してんだもん、、」
自分がやりたいことと違う方向に人生が進んでいく憤りを抱えているのだろうか。
自分より後から書き始めた嫁の方が順調に進む作家活動。嫉妬や焦りや畏怖と尊敬と~ きっと彼の心は入り混じった無表情。
猫背さん演じるあや。
京都からわざわざ湯ヶ島まで来た。
サウナに隠れさせられたので白いブラウスが汗ばんで透けてる。
発情期のメス猫みたいな声を出す。
「せんせぇ~せんせぇ~ほんならうちにもリップサービスしてぇ~??」
「う・・うーーん、、丸いね!!??」
「、、輪郭!?」
「あぁ!輪郭も、、こっちもさ!」(ケツ撫でながら)
「ああ~ん先生ぇズルい~」
「ああ、丸いよ~丸いよ~丸を抱いてる気分だよ~」
「なんかに例えてぇ~」
「丸いものに?うーん500円玉?!」
「(ガックリ)」
「あぁっ!安すぎたね。安すぎたね。うーん、1000円?!」
「(ガックリ)」
「あ、四角になっちゃったね!うーんうーんミラーボールさ!」
「せんせぇ~❤️」
ってシーンがかわいかったです。
嫉妬心が強く
旅館に来ていた冬助の教え子や嫁の春に対して対抗心を燃やす。
猫背さんは男運悪い女の役が似合うなぁ。幸薄い顔ではないと思うけど、なんだろ。毎回男運ない役な気がするんですけど。
声とか喋り方毎回好きです。
可愛いかったなー、
伊勢さん演じる男島。
毎回アクが強い役なので今回は普通なのかなって思ってたら、やっぱ最後は全裸タイツの伊勢さん。
でも本当の裸ではでてこない辺りが生々しくなくて安心して見れます。
笑えるくらいに抑えてくれる。
昔は富士の樹海で素っ裸で女50人が餅つき大会をするAV「女50人、全裸で餅つき」に出演したことのある元AV女優。
そこから逃げ出そうした時に逃亡中の塩谷に会いウーマンリブ協会を立ち上げる。
塩谷いわくその時の男島をみた印象
「きれいだーー!!!」
「性欲のない純度100パーセントの優しさ!笠地蔵の境地!えもいれぬ幸福感」
無茶振りされた時の伊勢さんは可愛いなぁ。「三輪でございます~」の後にちょっと照れちゃう。
「だって立ちション見ちゃったから~泣」
官能小説の朗読の時は妖艶な声。
伊勢さんの真面目な役、たまには舞台で見たいですー!
池津さん演じる川西春
冬助の妻。
ゴールデン街で文壇BAR「奈落」をやっているといっていたがその後「地獄」でゲイバーをやっている等言動がめちゃくちゃ、酒癖が悪く全員の前で立ちションをして全員をドン引きさせる。
その泥酔の演技、ほんとすごい。
「ち○こ しゃぶりすぎちゃってさ!ち○こしゃぶりすぎちゃってさ!あ、間違えた!ちょっとしゃべりすぎちゃってさ!」
酒が抜けると全て忘れる。
冬助の代わりに短編「夜の脂身」を書いたのがヒットし、自分も小説家としてデビュー。
著書「五月の海、彼女は」がウーマン文学賞を受賞したのだが、立ちションを見てショックを受けた男島により冬助が受賞する事になった。
春は冬助の一番のファンなのだろうが、彼より才能があった為に彼にとって嫉妬や焦りや畏怖と尊敬と~の対象になってしまい愛する人に距離を置かれる悲しさを酒で埋めているのだろうか。
「開きなおられても困るから、気づかないフリをしているだけです。女がいる事くらい存じております。」
強いなー。
彼の作品を見たいから、その為に女を抱くくらい、許す!そんな境地でしょうか。
ウーマン文学賞の歌をみんなが歌ってくれてる間のフラガール仕込みのフラダンスが凄くてもう笑いしかない。
しかも超楽しそう。
あれはテレビでも会場の笑い伝わってくる。
回想シーンでの女将の役。
お尻振りながら「あっはぁ~ん♪」が色っぽい。池津さんは池袋ウエストゲートパークのジェシーやってたんだよな、、めちゃくちゃ好きだったあのキャラ。
舞台で初めて見る池津さんのパワー凄かった。。立ちション見ちゃった、、、女でも出来るんだね、、
紙ちゃん演じるアオバ
「それ失礼だよぉそれ失礼だよぉ」
「ダメダメー」
なんともバカそうな女子。
だが冬助のエロ小説の感想を聞かれると
「違うんです~!ホント違うんです~!そういうのはまぁフゥーンって感じで、引くとかはなかったんですけどぉ~!同じエロでも女の業の深さとかかけひきとかきちんと描いて欲しいって言うか~、SEX描写だけがエロじゃないって意味だよね~、な~ぁんだろ、どうせ頭の中だけで女を陵辱して満足してるんでしょ的なね。そういう程度の低い世界観に対する絶望?っていうか拒絶反応です多分~!良かった~❤️一緒一緒」などと冬助を、庭で寝転ばせてしまうくらい落ち込むような的確な事を突いてくる。
ジュンと吊り橋に行って、冬助に呼ばれた瞬間にジュンを瞬時に撒くという事もしていてただのバカではなく、バカな振りをしている事がうかがえる。
紙ちゃんのこういう役好きだぁ。
宮沢紗恵子ちゃん演じるミズホ。
彼女はもう辞めてしまったんでしたか?
アオバの友達。
処女である事を気にしていて、フ◯ラの練習をしていて、ナスの色が変わるくらい舐めている。
純粋。
「なんで男の人は、処女ってだけで逃げるの?そんっなに思い出に刻まれるのが怖いの?!」
6人目の被害者。
塩谷はもう殺す事に快楽を覚えているのだろうか。殺す理由が見つからない。
星野源くん演じる小田島
本館から新館の露天風呂に入るため30分~40分かけてタオル一枚で歩いていた所ジュンに呼び止められる。
「温泉弁護士湯けむり三四郎パート13湯河原温泉に死体が6つ」に死体をみつける第一発見者として出演する俳優。
常に全裸だがうまいこと股間だけ隠すアイテムを持っている。
タオル→台本→イス→風呂桶→ギター
最後に服を着て登場するが吃驚するくらいセンスがない。
ジュンいわく、「裸の方がいいよ!」
出演するドラマの台詞が「えーっ?!」の一言。2時間ドラマファンのジュンに指導されている。
そのやりとりが一番最後に持ってきて、ずっとこの為のフリだったのかーと。面白かった。
源ちゃんの印象。
「ケツの人」
いい体だったわぁ。
途中でミズホに歌う
「童貞じゃないけどね」の曲が凄くいい歌に聞こえる不思議さよ。
その後にライブ行ってこんなに彼の曲のファンになるとはこの頃は予想していなかった。
ギター でうまいこと股間を隠しながら歌ってんのが印象的。
♪君が処女でも構わない
僕は童貞じゃないけどね
君の気持ちはよくわかるよ
童貞じゃないけどね
童貞じゃないけどね
語り)SEXだと思うから、ダメなんだ
遊園地だと思えば良いよ
2人で遊園地に行くんだ
だけどもし君が他の遊園地に行った事があったら、僕は君に気を使う。
つまんないと思っていたらどうしよう。
君は僕に気を使う。
つまんないと思っていると、思われていたらどうしよう。
苦~痛~だね~
(ミズホの拍手を手で遮りながら)
だけど幸い君は遊園地に行った事がない。
まぁ僕もない。
だからつまんなくてもそれは
僕達のせいじゃない
遊園地のせいだ
つまり、SEXのせいだ!
二度とSEXなんかしなきゃいいんだ!
♪童貞じゃないけどね
童貞じゃないけどね
童貞じゃないけどね
童貞じゃないけどね
童貞じゃない、童貞じゃな~い
童貞じゃないよ絶対~♪
この曲可愛いんだわ、、
女子に奥手なのかと思いきや、女子大生2人と混浴したりするんだからこいつは真面目なフリしてるだけなんじゃ、、、
多分一番真面目でまともなのに一番ふざけた格好してる対比。
最後に服を着てきたのが違和感感じるくらい、舞台の間は星野源演じる小田島くんの股間のみ隠してあとマッ裸姿が普通に馴染んでくる、、慣れって恐ろしい。
黒い前貼りしてるとはおもうけど、初めて見にいって裸の人がいる!って衝撃受けました。
可愛かったわぁ
小路くん、支配人役。
小路くんの金髪で田舎なヤンキーっぽくてバカな奴ってすげー合うと思う。
冷たい役も好きだけど。
処女の心を開かせるワード「もこみち」
皆川さんとのシーンが好き。
「2人で、、勉強してるんです。ユーキャン!!」
「手袋を、買いに。」
「こんな事でもなければ一生言うことのない言葉だものね」
古田さんと、松尾さんとの部屋のシーンも良かった。
支配人は生まれてすぐ母親が蒸発して殺されて、父親は愛人のところへ入り浸って寄り付かず。
中学では酷いイジメにあっていた。
現在16歳。味方は橋爪さんのみ。
しかし彼はたくましく生きている。
と、まぁこんなもんか、、
って!!
インパクトのつよい台詞ありすぎてめちゃくちゃ説明とか台詞長い!!感想じゃねぇええ
「顔が 性器みたいだね。」
「それって褒め言葉?」
あと映像の使い方も素敵だった。今回は障子にうつしてたけど初めて見たからさ、、、吉本新喜劇くらいしか舞台なんてテレビで見れないじゃない、、
こんな使い方するんだぁって。
塩谷が冬助の左足を強めにマッサージしたのが実は後々冬助に犯人としての信憑性を増す為だったとか、
よく見たら最初から塩谷は後遺症の「左足を引きずって歩く」をやっていた。
小田島がずっと服を着ていなかった為に最後のダサい服のインパクトがでかくなるとことか、
小田島に「えーっ?」の練習させていたのは最後のあのフリの為だったのかなーとか。
テンポ良く進んで行って私は全然飽きずに、あっという間の時間だった。
「私は生きたかった!、、ボショレー解禁とか聴いたら、、なんかもう、、ワクワクした!!、、なめらかプリン腹いっぱい食いたかった!!!!」
アメリカ国旗のブーメランパンツ一丁の古田さんのインパクトのデカさよ。
「生まれついてのフェミニストなんていない、男尊女卑の限りを尽くした時、男は初めて優しさを手に入れるのです。それこそが、ウーマンリブじゃないでしょうか!
やったーー!!!
よいしょーーー!!
皆さんがこれを読み終わる頃、私はもういません。夏祭冬助は、2人いらない。一人いれば、充分なのですから」
嘘だろうが真実だろうが自分より面白い作品を塩谷に描かれた事を凄く悔しがる冬助。それを自分の作品として発表することで自分の中で戦う事を決意する冬助。
決意した冬助が部屋に戻った後、ミズホを探すアオバ。
携帯を鳴らすと近くで音がする。
小田島がその音の近くに行くとミズホの死体が倒れてくる
「ええーーーっ!!」
そこで終わるお話。
その後にかかる音楽かっこいいんだけどあれはなんだろう。
面白かったなぁ。
あの最初に出てきた怪物は
「どす黒い感情、殺意」を具現化したものらしい。
塩谷が人を殺すきっかけがどんどん短絡化していってて、最後に殺したミズホなんかは何もしていないのに通りかかっただけで殺すんだなぁとか考えていたんですが、
よくよく考えるとあれは小説を書くために「殺した感覚」を思い出す為の殺人だったのかなー。
「まだまだ頑張ってもらわなきゃな!先生には!」
この台詞からわかるようにめちゃくちゃ冬助のファンであり、彼が作品を続けて発表していく為には今回の40ページが必要なのだ。
その為に自分が書き上げなければいけない。
先生の次のチャンスの為に。
インパクトのある作品にする為に、感覚を思い出さなければならない。
愛するがゆえの悲しさかなー。
好きすぎるとおかしくなっちゃうね。
でもこの作品かなり好きです。
最初の舞台がこれで良かったなぁ。と思う。
出演者のカーテンコール?が二回ありまして、その後の皆川さんの、「さ、ささ、さ、、、」って退席を促すところ可愛かったのおもいだした。
じゃあの。