撮影の装備ってとてもたくさん存在していて、あれもこれも必要だな…と沼にハマっていくジャンルのひとつでありますので、バッグも買い替えて巨大化していく。
みたいな運命を辿りがちですよね(^_^;
※愛用バックパックは三脚運搬も楽々な「Manfrotto」社製品
とはいえ、常に車で現場に向かってすぐに撮影…という理想的な現場だけではないのが実際の撮影におけるシチュエーションであります。
時には自身の足で重たい荷物を背負って何キロも歩いたり、屋外と屋内をせわしなく行き来したり、車を運転したり…と、あらゆる環境を想定する必要性もあります。
何より高額な製品ばかりですから、あまり失敗を重ねたくないし、バッグ内もデリケートな機材をしっかり守ってくれる緩衝機構が備わっているか…とか、撮影周りの装備を考えるのって本当に大変ですよね(^_^; 楽しいけど…
私たちの装備品の殆どは会社で PdM をやらせていただいている私個人の趣味みたいなところもあるのですが、少なくとも我々の装備は一見すると…「特殊部隊か!」と言えるようなモノが少なくない印象になっています笑
とにかく、両手を塞がずとっさなシャッターチャンスにも対応できるようなイメージで、小型、高性能、高品質、高機動、スマートな収納性能、といったポイントを追求した装備品を固めていっています。
※先日福岡で開催されていた「OUTDOOR DAY JAPAN」にも突撃
このため、カメラ周辺機器だけに括らず、キャンプや有事の際でも活躍しそうなアイテムには常にアンテナを張っています。
※クリックで拡大表示
ということで、ここからが本日の本題です。
今回は撮影のお仕事をしている方にオススメな「靴」について考えてみました。
上述の通り、私たちも撮影仕事をしているとけっこうな頻度で ”足元” の装備には悩まされている頻度が高いよなァ…という感覚があります。
実際に、過去にも何足か悩んだ末経費で購入して…「いやコレなんか違うぞ」みたいな失敗を多少なりとも繰り返しております…orz
過酷な山岳地帯での撮影とかも、単に参道を進むのではなく、本当に足場の悪い未開の地を高額な装備を担いで歩かなきゃならん…といったケースが本当に多かったです。
※奄美大島のマテリヤの滝なんかは本当にプレデターが潜んでいそうな悪路を歩いた…
”足グキ”もしつつ悪路を進んだ苦労の先にはそれなりの荘厳な大自然を拝めたりもするのですが、フツーのスニーカーでは本当にヒヤヒヤしました。
ということで、こういった経験を踏まえて考え始めると、防水、耐水性能や、靴そのものの頑丈さ、耐久性も大切だし、クッション性や疲労感に対する性能なども加味していく必要があります。
そんなこんなもありまして、私が真っ先に考えたのがこれら「安全靴」のチョイスでした。
主にブルーカラーなお仕事をされている方々なら馴染み深いジャンルだと思われますが、安全靴って本当に耐久性抜群なんですよね(^_^;
それこそ、つま先やアキレス腱部には鉄板が仕込まれてたりするような代物なので、その名の通り安全性に関してはピカイチ。
実際に私も昔はツナギを着て多数の工具を扱うメンテ会社で働いていた際に安全靴にお世話になっていたので、安直にここに行き着きました笑
また、安全靴は日本製の製品がけっこうあるので、寿命や履き心地、クッション性もGOODな製品が少なくないのです…が!!
実際に購入して撮影に望むと想定していなかった弱点に気づきました…orz
それは、まずブーツ型だと当然、脱いだり履いたりするのに時間がかかるので屋外×屋内を行き来するような撮影現場には不向きだという点と、車の運転に向かないという2大要素でした。
コレは購入時には完全に見落としていたポイント。
スニーカータイプの安全靴もあるのですが、ある程度ハイカットでないと上述したような環境での ”足グキ” が危なくてしょうがないんですよね(^_^;
かといって、バッシュのように足首までガードしてくれる形状のちょうどいい感じの安全靴って意外と見つからなくてボツに。
モチロン、こういった過酷な環境での撮影が専門です!みたいな方にはかなりオススメできるジャンルだとは思います。
そして、半年ほどかけたあらゆる撮影現場に対応可能な靴探しの旅で着地したのが「バイカーシューズ」でした。
これも私個人の人生経験から思い出したジャンルだったのですが、かなり正解を見つけた感じがしています。
昔、私はレーサーレプリカのバイク乗りだったのですが、ライダースーツやメット、グローブなど一式を「TAICHI」というメーカー・ブランドに身を包んでいました。
おそらく、レプリカに乗る方々なら「ああ、TAICHIね!」ってくらい有名なところです。
このTAICHIってですね、当時はガチガチのブーツも使っていたのですが、ちょっとした街乗りをしたい時にブーツ…っていうのも微妙という際にうってつけなスニーカータイプのラインナップもあったんです。
よくこのTAICHIのハイカットのバイカーシューズとガチ向けブーツを使い分けていました。
そうです!!
このバイカーシューズのハイカットスニーカータイプなら頑丈だし、長距離歩いても疲れないし、何より脱ぎ履きもめっちゃ楽だった!というのを思い出したワケであります。
ということで、なし崩し的に過去ハマっていたそっち系のブランドに目が向き始める…
それが…
AVIREXだ!!
1975年に誕生したフライトジャケットメーカー「アヴィレックス」。
細部まで定められた厳しい軍規格をしっかり満たすメーカーのみが認められる正式コントラクターとして、米海軍に膨大な数のフライトジャケットを納品。
その知識と経験を活かし、一般市場にも様々なサープラスウエアを送り出す。
ブランド名は、大空に思いをはせた飛行家(アヴィエーター)を称えるAVIREX(空の王様)に由来。そのアイデンティティは引き継がれ、今も多くの人々を魅了し続けている。
バイクに乗っていた若かりし頃によく利用させていただいていたのがAVIREXでした笑
現在では、ミリヲタ系の方々がちょっとオシャレに行きたいよね…みたいな時に筆頭に上がってくるブランド、メーカーといった位置なんじゃないかと思います。
そしてこのオシャレブランドAVIREXにもTAICHIのようなバイカーシューズがあります。
それがこのDICTATORシリーズであります!!
けっこうカッコいいでしょ(・∀・)!?
※すっげー久しぶりに買ったAVIREX製品
※一見すると普通のハイカットスニーカーなんだが…
このバイカーシューズ、ただ頑丈なだけじゃなくて「着脱」がめちゃくちゃ楽なんですよ。
バイク乗りの方ならよくご存知というか、共感いただけるんじゃないでしょうか。
むしろ、コレを体験してしまうともう普通の紐スニーカー履くのめんどくさくなっちゃうくらい画期的なシステムが搭載されています。
屋内×屋外を行き来するような撮影現場でも ”ハイカットなのにも関わらずワンタッチで脱ぎ履き可能でかなりスピーディに立ち回れる” という最大の利点を備えています。
TAICHIのバイカーシューズも同様で、これらの靴にはワイヤーロック機構が仕込まれているんですね。
※このダイヤルを回すだけで締めたり緩めたりできます
通常のスニーカーでマニュアル式のバイクに乗ると、大体「左の紐が切れる」という無残な結果をもたらします。
バイクのマニュアル操作って、右手でクラッチレバーを握って、左足のステップ(シフト)を上下に操作するのですが、シフトアップする際にステップの下から足で上にガチャンと跳ね上げるんですよね。
この操作をしているうちに通常のスニーカーだと紐が切れたり、靴がズタズタになっていくのです。
そこで考え出されたのが…
※足の甲にクラッチガードが付いたバイカー向けのスニーカー
このようなシフトガードが装備されたスニーカーです。
紐も通常の紐ではなくて「高耐久繊維のワイヤー」なので、それこそ通常使いではまず切れるようなことがありません。
肝心の脱ぎ履きが楽チンになるロック機構についてですが。
↑の写真をご覧いただくと丸いダイヤルのようなロック機構にお気づきになると思います。
見た目もスペインのシューズメーカーNEWROCKみたいなカッコよさを演出してくれていて私好みです…(^q^) ←
NEWROCKのロックブーツ類にもこれとよく似た形状の丸い金属オーナメントがついてることが多いんですよ。
で、ハナシを戻して…
AV2278 DICTATORシリーズ、ダイヤルを左に回すと「カチ」っと鳴ってロックが外れます。
ロックが外れるとあら不思議…通常の紐スニーカーの紐を解いた状態と同様の状態になりますので、手を使わずともスルッと脱ぐことができちゃうのです。
モチロン、ロックが外れていれば、手を使わずともスルッと足だけで履くことができます。
靴を履いたら今度は逆にダイヤルを回すと「カチカチカチ…」とワイヤーが締まっていくので、あとは良きところまで調節したらガッチリと足にフィットしてくれます。
この間たったの数秒。
特に脱ぐ時は左にカチッと一回ダイヤルを回すだけですから、本当に楽チンですよ!!
※今までお世話になったVANSのスニーカー
あ…当ブログでは自画像初公開かも…?
改めましてよろしくお願いします、私がロキブロです笑
会社のユニフォームも私がデザインさせていただいているのですが、基本カラー「赤×黒」でデザインしているんです。
↑のは春〜夏でも使える夏服バージョンの会社パーカーです。
他にもオールシーズン向け作業ツナギもありますが、そちらも赤×黒デザイン!
AV2278 DICTATORのカラーラインナップも赤×黒だったので、うちのユニフォームにもバッチリ合いそうってことで今回コチラを購入しました。
モチロン、軽量でクッション性も優秀なので歩き疲れ対策にもなりますし、何より「オシャレは足元から」も提供してくれます笑
ハイカットでありながら窮屈感もありませんから、車の運転にも支障がありません。
ということで、多くのカメラマンにオススメのシューズジャンルとしてこの「バイカーシューズ」
満を持してレコメンドさせていただきます!!
おしまい