久しぶりに、
一日に3回も『チノ』と呼ばれた。
街を歩いていて、露天のオヤジから。
すれ違いざまにシャツを着て、
ちょっと小綺麗なかっこをしたおっさんから。
そして、学校から帰る途中なのか
バスで移動中の女子高生から。
その上、2回も『タイワネス』と呼ばれた。
バスを待っている時に、バス停付近でたむろっている
チクレッツ売りの黒人たちから。
交差点で信号待ちをしていた男子高校生から。
久しぶりに一日に何回も呼ばれるとちょっとムカッと来た。
それでも、エクアドルに来て当初のような殺意を抱くまで
腹立を立てることはなくなっている自分に気付く。
『ま、彼らの暇つぶしの材料になったなら
それはそれでもいいか?』と
良くわからない理由を付けて
冷静さを保てるようになった。
ほんとにエクアドル人たちの外見だけで
人を呼ぼうとする習慣に慣れるには時間がかかる。