中谷巌氏セミナー | 勝つ拡販戦略、克つ営業戦略、勝利の方程式

勝つ拡販戦略、克つ営業戦略、勝利の方程式

ハイテク業界での経験を生かしてブログを書いてみることにしました。自動制御、ロボット、防衛兵器、画像処理装置、人工知能、組込みソフトウェア等、このような製品を担当したとき、どのような行動を取ればよいのか自問自答も含め展開してみたいと思います。



ランキング挑戦中です。
励みになりますのでぜひクリックお願い致します。
     ↓
人気ブログには信頼できる情報満載!
ビジネス急上昇ランキング

セミナーを久しぶりに聞きましたので

内容をアップ。

ネット上で公開している人がほとんどいませんでした。

結構、中谷氏自ら言っていましたが

ラジカルな内容で


ガツンときましたね。

端的に言ってしまうと

日本は他の国とは違うということを

はっきりとわかりやすく伝えて頂きました。


日本企業が活気を取り戻すための組織と人材育成
~欧米流人材マネジメントの模倣から脱却せよ~

++++++++++++++++++++++++

★中谷 巌氏からのメッセージ─────――─────
日本企業の組織が分断され、活気を失っているのはなぜか。
それは、ここ十数年間、日本人の価値観には必ずしも合わな
い欧米流人材マネジメントの手法を無批判に受け入れ、模倣
してきた結果だと思う。
今回は、日本の歴史、文化、国民性についての自己認識を深
めることによって、働く者の心に灯をつけ、組織に「一体感」を
もたらす日本独自の人材育成のあり方について考えたい。

++++++++++++++++++++++++

さて、

彼の一番言いたかったことは、

欧米から押し付けられたマネージング手法は

日本にそぐわないので、即刻改めないと

国力を弱くするということでした。

ある意味、筆者が以前から感じていた

成果主義に対する違和感をはっきりとクリアしてもらえました。

いわく、成果主義を日本企業で導入することなど

まったくの誤りであることを

はっきりと言ってくれました。

欧米諸国と日本の大きな違い

それは

欧米は階級社会であり、日本は非階級社会であると

いうことです。

この違いがマネージメント手法にあらわれるわけです。

欧米:支配階級目線

日本:ボトムアップ型、平等路線

支配階級目線のマネージメントは

必ず金銭的なインセンティブ制度などが前面に出てきますが

日本では目標の共有や一体感、平等な分配制度などが必要。

なぜ、ここまで欧米と日本は異なるかというと

欧米は歴史的に戦争で異民族支配が必ず行なわれてきており

奴隷制度が敷かれた世界であったことが

この違いになっているそうです。

そう考えると合点がいくのが

日本では、落し物をしてもだれかが拾って警察に届けますが

海外では、油断すると奪われてしまいます。

しかも警察の態度も

油断するほうが悪いというような態度です。

これは、海外のほとんどが階級社会であるせいだそうです。

つまり、下位階級のものは上に上がる可能性はまったくないので

すきあれば、騙し取ろうという発想に自然となってしまうということです。

一方日本では士農工商という制度がありましたが

これは実質的に有効に作用せず幕末には

商人に富が集中するということが起きても

武士からの搾取がおきなかったという特徴があったと述べています。

日本は幕末に欧米列強の征服に日露戦争まで

耐えることができましたが、その後、負けてしまいました。

そのため、欧米からの

弱体化政策を受け入れ、個人の欲望を最大化する仕組みと

なってしまいました。

しかし、歴史的にも先祖や子孫のことを考えないというような

行き過ぎた個人主義は日本で成立しないのです。

なぜ、欧米は、

成果主義、四半期決算、内部統制、時価会計

などをグローバルスタンダードとして

日本に押し付けてくるのか。

これは日本経済を弱らせるための、ある意味

陰謀であるとまで言い放ちましたので

氏の命の危険まで考えてしまいました。

実際のところ、国ごとに事情が異なるのであるから

その国独自の制度を敷くべきであり、

グローバルスタンダードという言葉に

踊らされてはならないという話でした。

そして、最後に

最適なるマネージメントを行なうためには

人は何によってやる気を出すのかよく考えることである

と締めくくって頂きました。