MULLER ML725で出かけた記録です。
2020年10月29日
最上級の秋晴れの中、鈴鹿山脈の最北部あたりをポタリングしてきました。
まだ紅葉シーズンには早いですが、標高の高いところは木々に少し色づきがあり、盛夏とは違った山の景色が楽しめました。
スタートは岐阜県にある養老鉄道の駒野駅。 東海地方では有名なヒルクライムの聖地「二ノ瀬峠」の最寄り駅です。
養老鉄道は土日祝日をメインに自転車もそのまま持ち込める「サイクルトレイン」を運行しています。 西濃方面へ走りに行く場合、非常に重宝しています。 この日の集合は平日の早朝だったため、サイクルトレインは使えませんでした、残念。
駒野の市街を出発、R258を横断して二ノ瀬峠のスタート地点の鳥居に到着。 着ていたウィンドブレーカーをサドルバッグに詰め、8時頃にヒルクライムをスタートしました。
のんびりとしたペースで登り始めました。 タイムトライアルをする訳ではなく、競い合う訳でもありません。 終始同行のO氏と自転車・仕事・車など色んなことを話しながら登っていきました。
「あ! もう山頂公園だ!」 話をしながら登っていると、突然見覚えのあるコーナーが現れ、山頂公園の入り口に到着したのでした。
ヒルクライムはいつも必死の形相で登っているのですが、今日はほとんど呼吸も乱れず登ることができました。 しかもベストのタイムとたいした差がないことに気が付きました。 よく「おしゃべりできるくらいの強度で走りましょう」なんて雑誌やネットに書いてありますが、それって本当なんですね。
体が冷え切る前に休憩を切り上げ、三重県のいなべ市方面に降ります。 俗に言う「裏二ノ瀬」です。 三重県側は眺望もなく、作業用の大型車の動きが多い道。 砂埃でアスファルトが真っ白くなっていることがあるので、ダウンヒルは要注意です。
ツアー・オブ・ジャパン いなべステージのコースを一部走り、「フィッシング サンクチュアリ」と言う管理釣り場の近くでR306に合流しました。 目指していたモーニングスポットは、簡易パーキングふじわらの隣にある「cafe Atennte」。 店内で焼いているパンがあることを聞きつけ、モーニングはここと決めていました。
オープンテラスもあるログハウスの造りがなんとも良い雰囲気でした。 お店に入ってすぐ、目の前にパンの窯を発見。 なんと、薪を使ってパンを焼くタイプの窯でした。 カッコ良い!
注文したのはホットコーヒーとパンとサラダのモーニングセット、税込500円。 生地に甘い豆が練り込まれたパン。 ほのかな甘さが癖になりそうです。 先ほどの窯から出てきた焼き立てのようで、温かくそして柔らかなものでした。
店内や外のテラスにも地元の方と思われる人たちで、平日とはいえ結構な賑わいでした。 コーヒーと美味しいパンで人気なお店なんですね。
モーニングの後はヒルクライムをもう一本。 R306で三重県から滋賀県に抜けるルート、そう鞍掛峠です。
鞍掛峠は通行止めが長く続いた時代があり、ここを抜けて滋賀県に下るという選択肢はありませんでした。 現在も一部交互通行などはありますが、短距離で三重と滋賀を結ぶ山越の道です。
峠の途中、カメラマンアタックをして無駄に消耗したりはしましたが、鞍掛峠も終始のんびりペースでバイクを勧めました。
県境のトンネルを過ぎると、肌寒さが感じられるようになりました。 滋賀県側の方が若干気温が低かったでしょうか。 この時期に限らず、ダウンヒルは風と寒さとの戦い。 今回のポタリングからパールイズミのジャケットを使い始めました。
しばらくの間は急勾配を下りますが、中盤以降はなだらかな長い下りが続きます。 頑張って上った分、少しの間でも楽をさせてもらえます。
ダウンヒルを堪能した後、多賀大社に向かいました。 十数年前に訪れたことはあるのですが、太鼓橋・糸切餅のイメージしか残っていません。 R306が右に曲がる交差点を直進し、多賀大社に到着です。
入り口にある太鼓橋、これはしっかりと覚えていました。 今日はSPD-SLのシューズなので、渡るのはパス。
暖かな日差しの中、七五三の撮影をしているファミリーも見受けられました。
本殿でお参りをした後は昼ごはんです。 通りをパッと散策して、多賀大社の入り口にほど近い「一休庵」というお店に決定しました。
注文したのは蕎麦といなり寿司のセットでした。 少し冷えた体に温かな蕎麦がありがたかったのです。 そばの上に黄色と緑色の「ふにゃ」っとした物体がのっていますが、これは「お麩」でした。 蕎麦のつゆがしみ、なんとも優しい味が染み出していました。 ご馳走様でした。