2018年7月30日

乗鞍エコーラインをポタリングしてきました。
その2です。


コース全体の1/3を過ぎたあたりから勾配が少しずつ上がってきた。 今までの緩やかなコーナーではなく、高低差の大きなつづら折れのカーブだ。 各コーナー、イン側とアウト側のイメージが大きく違う。 かと言って、「うわー このコーナー登りきれないよ」と思う勾配はなかったように記憶している。


何度目かのつづら折れを越えたところ、左手に建物が確認できた。 位ヶ原山荘というところらしい。 数名の方が建物の前で休憩をとってみえたようだが、自分は停車せずに進んで行った。  時折正面に見える乗鞍の山に雲がかかってきたような気がして、休憩もせず先を急いでいた。


ロードバイク目的で乗鞍に来たのは初めてだが、オートバイでのツーリングや登山などでは10数回訪れたことのある乗鞍周辺。 実はここ最近2回連続で、午後からの激しい雷雨に遭遇している。 しかも今日はレインウェアなどの雨装備を一切持って来ていない。 「雷雨だけは勘弁してください。」 


ガーミンが表示している標高が2500mを超えた。 そろそろ森林限界だろうか?  周囲にあった木々が姿を消し、周囲が一気に明るくなった。 ガードロープの奥には残雪発見。 高度が上がるとともに、なぜかテンションも上がって来た。 道はきついけど、山の風景を見ると疲れも忘れてしまいそうです。


大雪渓の画像がない! 「もうすぐ8月だと言うのにスキーをしているなんて。」 と言う文章を考えていましたが、それを表現する画像がありませんでした。 


森林限界を超え、前方に見える山肌は荒涼な景色が広がっている。 逆に今登って来たルートの方に目をやると、緑が美しい山々とぽっかり浮かんだ雲とのコンストラストが、柔らかな風景をつくっている。


午後1時  長野・岐阜の県境付近に無事到着。  3時間弱かかってしまいましたが、エコーラインを走破しました。 畳平まで標高差1200mを自転車で登ってきたという達成感、これは堪りません。 


自転車を持ち上げ「ここまで登ってきたぞ!」という定番の撮影スポット。 ですが、周囲にあまりに人が多くてコソコソとバイクのみの記念撮影。 画像に全ては見えてはいませんが、あたりでは50名ほどの女子高生がお昼ご飯タイムだったのでした。


バスターミナル2階のレストランで飛騨牛ビーフカレーをいただく。「山で食べるカレーってどうしてこんなに美味しいのでしょうか?」  トイレをすませて、バイクラックの前でのんびりと休憩。あたりの人と山談義に花を咲かせる、まったりとしたひととき。


「さて、降りますか。」 鶴ヶ池の前で撮影して畳平に別れを告げます。 当たり前の事だけど、20km登ったんだから20km降りないとダメなんだよね。


県境付近で、同じくらいのタイミングで登ってみえたローディーさん達と再会。 お互いに写真を撮りあって、無事に下山しましょうと挨拶。  20kmのダウンヒルのスタートです。


嫌でもスピードが出てしまうダウンヒル。 スピードが出るのは楽しいですが、出過ぎてしまうのは恐ろしいの一言。 ブレーキやタイヤへの負担があるといけないと思い、数回休みを入れての下山。 「登っているときは気がつかなかったけれど、こんな勾配の坂を登ってきたのか!」 


14:40 無事に乗鞍観光センターに到着。 登りは3時間弱かかったのに、下りは休みながらでも40分しかかかっていない。 位置エネルギーって凄い。 バイクや装備を片付けてから、観光センターの向かいにある「湯けむり館」で汗を流す。 お疲れ様でした。



エコーラインを初走破しました。 走り出す前はちゃんと完走できるかどうか心配でしたが、いざ現場に行ってしまえば何とかなるものですね。 

マウンテンサイクリングというヒルクライムレースをトップで争う選手は、あのコースを1時間で走りきってしまうとのこと。20kmのコースを1時間ってことは、単純に時速20km出ている計算。 本当に凄いです! 

登り坂が好きではない自分。 でも乗鞍はまた登ってみたいです。  ヒルクライム的な走りはできないけれど、乗鞍の山を眺めながらのんびりとポタリングを楽しみたいですね。 色々な走り方で自転車乗りが楽しめるコースだと感じました。 次回は秋の紅葉の頃が良いかな。