「南紀をロードバイクで走ってみたい。」 そんな漠然としたイメージは昔から持っていたけれど、そのチャンスは突然訪れた。
輪行で現地へ向かうスタイルを選択したので、集合・出発は桑名駅。 ここからJRの特急ワイドビュー南紀で和歌山を目指します。 今回の輪行では「南紀・熊野古道フリーきっぷ 中辺路コース」を購入しました。 下車のフリー区間があったり、熊野詣に使えるバスのチケットがついていたり、現地の施設などで使用できる割引券がついていたりと、目的地にはまれば大変お得なきっぷです。
http://railway.jr-central.co.jp/tickets/nanki-kumanokodou/
(2018年2月における情報です)
「通勤時間に大きな荷物を持ってちょっと失礼します。」 そんな気持ちをもって桑名駅構内へ。 しばらく待っていると名古屋発のワイドビュー南紀1号がホームに到着。 南紀・熊野古道フリーきっぷは特急の指定席の権利もあるので、車両の一番後ろのシートをゲットしてあります。 しばしはのんびりと列車の旅です。
午後からの天気予報は雨。 三重県から和歌山県に入ったころから雨足が強くなってきました。 悪天候でロードバイクでの移動ができないときのプランも考えなければ・・・
11時56分 紀伊勝浦駅に到着。 今後のプランはまだ決まっていないけれど、まずは腹ごしらえです。 駅近くの観光センターで食事の場所を聞いたところ、目の前に人気のお店がありました。
黄色のテントが目を引く「お食事処 山賀」をいうお店。 お店の方に勧められたミックス丼を注文しました。 マグロ・中トロの落ち・イカなどが入った、一粒でいろんな味が楽しめる、ちょっとお得感のある丼でした。
昼食を食べながら今後のプランを相談。 雨降りを関係なく南下して串本を目指すか、フリーきっぷで乗れるバスを利用して熊野本宮などを回っておくか。 お店の人などのアドバイスをいただきながら出した結果は、「雨天でも走れるさ、ロードバイク で南下しよう」というものでした。 輪行袋の中のバイクを組みあげ、小雨の降る中を出発。 勝浦駅を後にして串本方面に向かいます。
国道42号をしばらく南下すると看板に「太地(たいじ)」の文字を発見。 「捕鯨で有名な町だよね。」 それくらいのイメージしかありませんでした。
「道の駅 たいじ」の手前を左折して太地の町内へバイクを進める。 橋の欄干や道のわきにイルカやクジラのオブジェがお出迎え。 さらに道を進むと目の前に大きな捕鯨船が現れました。 いかにもクジラで有名な町って感じです。
列車での移動用に買ったフリーきっぷにはいろんな施設の割引の権利がついている。その施設の一つがここ太地にある「くじらの博物館」 クジラやイルカの標本や捕鯨の道具など様々なものが展示されていて、 くじらとは? 捕鯨とは? それらを取り巻く生活や文化とは? そんなことを考えさせられる施設でした。
近くの入り江やプールではイルカやクジラのショーが行われていました。 すぐ間近で見られてちょっと感動です、なんか癒されますね。 くじらの博物館を後にして、先を急ぎます。
~その2へ続く~