今さっき、太陽にほえろ!を久しぶりに見てて、考えさせられたシーンがあって約30分、文字に起こしてました!
これから仕事だから私からの詳しい説明は後で書きます!
とりあえず、そのシーンを載せておきます
「太陽にほえろ!」
第284話「正月の家」より
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七曲署捜査一係事務員・矢島明子の同級生・谷村哲夫と再会する。
その哲夫が何も知らず金庫破りの片棒を担がされる。
捜査をしていく中で、モンタージュ写真も出来上がり、明子は動揺する。
単身明子1人で哲夫に事情を聞きに行く
騙されてた事を知り、実行犯の元に駆け出す哲夫。
捜査一係に戻る明子。
明子「あたし、野崎さんたちがあんなに谷村君は危険だって言ったのに、昔の友達だからって一人で信じて…。」
哲夫を親代わりで育ててきた福士協会の田代は言う。
「いやっ!それは間違いじゃない!
哲夫は、それが金庫破りとは知らなかったんです。騙されて利用されて、見張りに立っただけです!
哲夫がそんなアルバイトをしたのは、正月の家に、土産を買ってきたかったからなんです。
私が何のアルバイトかって聞いたら、哲夫は憤然として言いました。
汚い金で買った物を先生に食わせると思うかってね。
それにしても、そんな事に利用されて気が付かないなんて、ずいぶんバカな奴だと皆さんはお思いになられるかもしれません。
でも、施設の子はみんなそうなんです。
誰かに親切にされると、信じられないくらい脆いんです。
それだけ、世間の人の優しさに餓えてるんです。
哲夫が騙されたり、裏切られたりした時に、ひどくカッとなるのは、本当は信じたいからなんです。人を信じようとする気持ちが、人一倍強いからなんです。
異常だと言って済ますのは簡単です、危険だと言って刑務所に放り込むのも簡単です。
でも、あの子はどこもおかしくない、どこも異常じゃない。
…ただ、淋しいだけなんです。
そりゃ施設の子は、みんな少しは変わってます。社会常識の足りない子もいますし、うまく喋れない子もいます。
…でも、刑事さん!
親も家族もいない子に、一体誰がそんな事を教えるんですか?
施設には保母さんもいる、義務教育の中学までは学校にも行かせてやる。だから、15歳になったら、施設を出て一人前に働け。国はそう言います!
でも、保母さんは自分一人の母親じゃない!学校は家じゃない!
人間は教科書で人間になるんじゃないんです!肌で、親兄弟の生きた体で、人生を教えられて育つんです!
少しぐらい社会常識が足りないからと言って、あの子たちを、哲夫を、変な目で見るのだけはやめてください。危険な人間だと思い込むのだけはやめてください、お願いします!」