「悪党」読了致しました。
重いだろうな…とは思っていたけど。
本当に重い以外の感想は出なかったです。
登場人物全員が犯罪の加害者や被害者、何かしらの罪を抱えて生きていて。
重いだろうな…とは思っていたけど。
本当に重い以外の感想は出なかったです。
登場人物全員が犯罪の加害者や被害者、何かしらの罪を抱えて生きていて。
何を以って「許し」とするのか。
許し、この問題に関して答えは生まれてくるのだろうか。
それぞれが自分の内面に向き合い、自ら答えを出す事しか出来ない。
背負って生きて来た現実が辛過ぎて自分の意思を変えるのは困難で、誰かを変える事も出来ない。
心がのたうち回る葛藤が生まれる。
自分がこの人だったら、自分がこの子だったら、自分があの人だったら…許しを与えられるか分からない。
逆に、自分が罪を犯してしまったら許しをもらえるのか、許しなんかクソ喰らえ反省なんてするもんかと思うのか。
個人的に犯人は許せないし、許したくないし、同じ地獄を味あわせてやりたい。
この心の問題は本当に個人差があるものだと思うので読んでいても答えが見えないまま終わった感じがします。
ラストに関しては私は良かったんじゃないかなと思いました。
不幸も幸福も自分の気持ちと折り合いを付けた上で感じるものだと思うので。
ドラマ化?されているようなのですが主人公が東出昌大さんでした。
東出さんは一定のトーンで淡々と表現するイメージがあるので、物語の雰囲気には合ってるんじゃないかなと思いました。
悪党は、からりと晴れた夏ではなく、梅雨のしっとりとした空気も重く沈む中で読むのがいいかも知れません。
答えは、各々の中に生まれたものが真実。
