こんにちは!

インターネット予備校SL首席講師で
「9割受かる勉強法」著者の松原一樹です。

今日の動画は『好きな「あの人(大学)」を口説き落とす志望校対策法 奥義No22「相手を知る」とは、「志望校の傾向を知る」こと』です。


<動画>




動画が見れない人、または動画内容をサクッと復習したい方は
下記の<レジュメ>をご覧ください。動画と同じ内容を記述しています。


<レジュメ>

●相手を知れば、たとえ「東大受験」でさえむずかしくはない

受験生の中には、「東大は日本の国公立大学No1の最高学府だ。だから東大を受験するには、むずかしい勉強をしなければならない」と思い込んでいる人がいます。けれど、必ずしもそうとはかぎりません。

たとえば、「東大の日本史」より「センター試験の日本史」のほうが覚えることはたくさんありますし、「東大の英文解釈」より「京大の英文解釈」のほうが出題レベルは上です。

それなのに多くの受験生が、「東大=むずかしい」という先入観を持っているのは、「相手のことをよく知らないから」です。

東大の英語が「むずかしい」としたら、それは「出題レベルが高いから」ではなく、むしろ「量が多いから」であり、「スピードが求められるから」なんです。
もしあなたが「京大」を目指すのであれば、ステップ③(応用レベル)で『ポレポレ 英文読解プロセス50』(代々木ライブラリー)を徹底的に読み込む必要があります。

けれど、東大を目指すなら、『ポレポレ 英文読解プロス50』よりも演習に時間を割くべきです。なぜなら、「東大の英語は、京大ほどむずかしくない」、「東大の英語は、質より量」、「東大の英語は、知識より情報処理スピード」だからです。

一般的に、大学受験の国公立大学の試験傾向として「英文読解」は、「文章は長いが、そのかわり、文章のレベルはそれほど高くない」のが最近の傾向です。
ところが、これが京都大学になると話は違います。「短くて、非常にむずかしい」のです。

 ですから、京都大学を受験するなら「長文読解をこなすより、むずかしい構文を解読する勉強」をしたほうが合格に近づけます。それを知らずに、「長い文章を、短時間で解く勉強」を続けていたら、それは「的外れ」といえるでしょう。予備校生でも対策を誤りやすいポイントです。

●受験勉強では、「過去問」が重要

受験勉強をはじめようと思ったら、「己を知る」とともに「相手を知る」ことが大切です。
「己を知る」とは、すでに述べているように、「自分の学力レベルを知る」こと。自分の学力レベルがわからないと、「自分に合った参考書」を見つけることも、「知識の不足分」を埋めることもできないでしょう。

そして「相手を知る」とは、「志望校の傾向を知る」ことです。
【ステップ②】が終わった時点で過去問を解き、【ステップ③】から具体的な「志望校対策」は(難関レベル)に移りますが、「志望校の傾向」だけは、できるだけ早い時期に、それこそ【ステップ①(基礎レベル)】にいるときから把握しておいてもいいと思います。
早い時期から「志望校の傾向」がわかっていると、それだけ勉強のムダを省くことができるからです。

たとえば、2008年度までの入試傾向によると、慶應大学・経済学部の日本史であれば「1600年以前は出ない」、世界史であれば「1500年以前は出ない」という傾向があります。それなのに、原始時代や縄文時代から勉強をはじめる受験生がいます。「出ないところを勉強する」のは、あきらかに「時間のムダ」ですよね。

現役合格に失敗したF君は、決して偏差値が低かったわけではありません。
けれど、「出題される分野」と「出題されない分野」をわきまえず、「あれもこれも、めったやたらに勉強していた」といいます。

英単語をたくさん覚えて、英文法をたくさん覚えて、模試を受けて、模試の結果から導かれた偏差値を参考に志望校(国公立大学・私立大学ともに)を決めて……。F君は「二次試験の傾向」をまったく知らずに受験に臨んでしまったのでしょう。

F君は、英文法も、英文読解も、同じくらいの時間を費やして勉強したそうですが、志望校の出題配分は「英文読解を重視」。しかも英文法に関しては「標準レベル」でも十分でした。

もしF君がもっと早い段階で「相手のこと」を知っていたら、「英文読解」に力を入れることができたでしょう。

F君は、「最終的に求められるもの」を知らなかったばかりに(結果思考で考えることができなかったために)、「たくさんのことを勉強するハメになった」のです。
実力はあったのに「戦略」を知らなかった。だから結果を出すことができなかったのです。

私はよく、インターネット予備校の受験生たちにこう言います。

「相手を知るために、過去問を解こう!」

過去問を解いて、頻出度が高い分野と低い分野をはっきりさせておく。「ここが足りない」、「ここが解けない」、「でも、こういう問題が出題されるんだな」といことをしっかり認識したうえで、知識を積み上げていくほうが時間を有効に使うことができます。

「過去問」は受験勉強の「仕上げ」に行なうものではありません。【ステップ②】が終了したら「過去問」に取り組み、「国公立大学二次試験・私立大学の出題傾向」に探りを入れておきましょう。