こんにちは!

インターネット予備校SL首席講師で
「9割受かる勉強法」著者の松原一樹です。

今日の動画は『現代文をたった「2つの方法」で超得意にする「3ステップ勉強法」 奥義No20 現代文の「3ステップ勉強法」』です。


<動画>




動画が見れない人、または動画内容をサクッと復習したい方は
下記の<レジュメ>をご覧ください。動画と同じ内容を記述しています。


<レジュメ>
■「理解する」とは「分けること」
●同じ流れはつなげる。違う流れは分ける

代々木ゼミナールの酒井敏行先生は、「理解するとは『分ける』ということ」とおっしゃいます。「同じ流れは『つなげる』、違う流れは『分ける』」ように読んでいかなければ、「文章の全体像」を理解することはできません。

「接続詞」、「同意語」、「指示語」、「反意語」といった「つなぐ働きをする言葉」と「分ける働きをする言葉」に着目しながら、文章を整理していくのがポイントです。特に国公立大学二次試験において外せないポイントです。

■「3つの思考パターン」で事実を読み解く
●言葉そのものではなく、言葉が指し示すイメージを理解する

「現代文」を読むときは、「事の端にどのような事実があるのか」、「その事実は、どのように分類(階層化)されているのか」を見つけなければなりません。

そのためには、言葉そのものではなく、「その言葉が指し示すイメージ」を理解する必要があります。つまり、「文章として書かれていなくても、文章から読み取れる事実」を明らかにしていくわけです。

「言葉が指し示すイメージ」というと「????」と思われるかもしれませんが、これから説明する「3つの思考パターン」を意識しながら文章を読めば、大丈夫。国公立大学二次試験・私立大学にも合格できる「論理的思考の基礎」が身につくはずです。この現代文のノウハウは私が主催するインターネット予備校の真髄でもあります。

【パターン①】「共通項を導き出す(公式化)」
【パターン②】「共通項から、『新たな結論』を導き出す(推論)」
【パターン③】「原因と結果を導き出す(因果関係)」

●【パターン①】「共通項を導き出す(公式化)」

【例文】
『文学的な経験と科学的な経験の性質を区別することは、それぞれの典型的な例については、あまり困難な仕事ではない。……①
科学は具体的な経験の一面を抽象し、抽象化された経験は、他の同類の経験と関係づけられて分類される。……②
文学は具体的な経験の具体性を強調する。具体的な経験は、分類することができない……③』(加藤周一 『文学の概念』より引用)

この例文から、次のような結論を導くことができます。
難しい内容の文ですが、気軽に下記のこの解説を読んでください。
ゆくゆくはこうした難しい文章も読みこなし、国公立大学二次試験や私立個別試験にも対応できる読解力を身に付けることが出来るからです。

②科学は、具体的な経験を分類することができる
③文学は、具体的な経験を分類することができない
→①科学と文学を区別することは困難ではない(共通部分=共通項)

②と③から、①という「共通部分=共通項」を導き出すことができます(①をイメージすることができます)。もちろん筆者サイドとしては、これを理解した上で文章を書いているわけですから、筆者が文章を書くときは、事前に、「共通項」を導き出しています(読者とは思考の流れが逆ということです)。
ですから筆者は文章を書くときに、本文中では、①(共通項)→②③(具体例)という順番で記述できるのです。
ちなみにいくつかの具体例から「共通の結論」を導き出す方法を「帰納法」と呼ぶこともあります。

●【パターン②】「共通項から、『新たな結論』を導き出す(推測)」

「植物は生物である」(共通項=公式)
「リンゴは植物である」(具体例)
→「リンゴは生物である」(新たな結論)

「人間は死ぬ」(共通項=公式)
「ソクラテスは人間である」(具体例)
→「ソクラテスは死ぬ」(新たな結論)

この2つの例文は、いずれも「三段論法」になっています。

つまり、
「A=B」
「C=A」
であるならば、「C=B」という「新たな結論」が得られるわけです。

通常、この「新たな結論」は、文章中にはっきりと書かれているわけではありませんが、それぞれの言葉の関係性を洗い出すことによって導き出すことができます。

「AたとえばB」であるとしたら、Aは抽象(全体)であり、Bは具体(部分)です。AからBを読み解くのが【パターン①】「共通項を導き出す(公式化)」であり、反対にBからAを読み解くのが【パターン②】「共通項から、『新たな結論』を導き出す(推測)」になります。

(今は上記の解説が完璧に理解できなくても大丈夫です。今国公立大学生や名門私大生になっている私の教え子たちも、もともとはこうした解説が全く理解できなかった人たちだからです。具体的にどのような勉強をすれば、論理的思考力や読解力が身につくかということに関して、しっかり示していきますから安心してください。)

●パターン③ 原因と結果を導き出す(=因果関係)

「昨日お酒を飲み過ぎて、頭が痛い」という文章があったときに

「お酒を飲みすぎた」(原因)→「頭が痛い」(結果)

というつながりがわかります。
さらに「お酒を飲みすぎた」という行為も、何かの「結果」になりうることがわかります。
たとえば、「恋人に振られる」という出来事があったとしたら、

「恋人に振られた」(原因)→「お酒を飲み過ぎた」(結果)

という因果関係となります。
あるいは、「恋人に振られた」以外にも、「お酒を飲み過ぎた」原因があるかもしれません。
たとえば、恋人に振られた日に「たまたま飲みに誘われていた」としたら、
「恋人に振られた」(原因1)→「お酒を飲み過ぎた」(結果)
「たまたまた飲みに誘われた」(原因2)→「お酒を飲み過ぎた」(結果)

という因果関係になります。時間軸で出来事を見ていくと、因果関係を捕まえやすいでしょう。なぜなら、「原因となる出来事は、結果よりも前の時点で起きている」からです。

あなたの志望大学(国公立大学、私立大学に関わらず)に合格したら、飲み会やコンパは必ずあるので、注意してくださいね(^^)

■原因がそのまま結果に結びつかない文章もある
●「第3因子」を推論し、事実を浮き彫りにする

なかには、原因が、そのまま結果に結びついていない文章があります。この場合は、「その言葉が指し示すイメージ」を推測しなければ「事実」は見えてきません。

たとえば、

「身長が伸びていくほど、知識が増えていく」

という文章には、「原因」と「結果」のつながりに「納得しにくい部分」があります。身長が伸びると、どうして知識が増えるのか、釈然としません。
このように、文章と文章の間に、直接的な因果関係が見て取れない場合には、「別の要因(第3因子)が隠されている」と考えることができます。

この例文の場合を推論すると、「人間の成長期の年齢(以下、年齢)」という「第3因子」が隠されていることがわかります。

身長が伸びる要因→年齢
知識が伸びる要因→年齢
「身長が伸びていくほど、知識が増えていく」という文章は、
「年齢を重ねるほど身長が伸び、それにしたがい、知識も身長と同じように伸びていく」という内容であることが「イメージ(想像)」できます。

一般的にセンター試験や国公立大学二次試験、名門私大における現代文は「対策がむずかしい」と考えられています。「対策がむずかしい」ために、手がつけられなかったり、後回しにしたりする受験生も多いと思います。
けれど、「早い時期に現代文を鍛えておく」ほうが、国公立大学合格・名門私大合格のための勉強を有利に進めることができるのです。

現代文に必要な「3つの思考パターン」

【パターン①】「共通項を導き出す(公式化)」
【パターン②】「共通項から、『新たな結論』を導き出す(推測)」
【パターン③】「原因と結果を導き出す(因果関係)」

が身に付くと「論理的思考力」が身につき、「部分(1文)」と「全体(複数文)」の関係性が把握しやすくなります。その結果、「その文章に書かれている結論」を正確に読み取れるようになる。それにより「現代文」の成績が上がり、ひいては「英語」や「数学」の理解力も引き上げられるのです。

■「現代文」の3ステップ勉強法
現代文の参考書一覧→http://www.netaruze.com/pdf/9wari37.pdf

●【ステップ1(基礎レベル)】……言葉の意味を知る

この記事では、学習のレベルを「3つのステップ(基礎・標準・応用)」に分けて、それぞれのレベルに合った学習法(参考書)を紹介していきます。標準は標準的な国公立大学二次試験や私立大学個別試験レベル、応用は難関国公立大学や難関私大レベルになります。

「現代文」の「ステップ1」では、おもに次の「2つ」のことを学びます。

■【ステップ1の1】「言葉(漢字)」の正確な意味を知る」

「自分は日本人だし、小さいときから日本語の読み書きをしてきた。だから、わざわざ日本語を覚えなくても、現代文を読み解く自信がある」と考える受験生がじつに多い。

たしかに、私たちは日本語を使って生活していますが、それはあくまでも「日常語」であって、「演繹」「帰納」「抽象」「具象」といった言葉を日頃から使っているわけではありません。標準的な国公立大学を受験するインターネット予備校の生徒には「現代文」を読み解くためには、「100語」程度の言葉の意味を知る必要があります。『イメトレまる覚え 現代文重要ワード333』(中経出版)がオススメしていました。

■【ステップ1の2】「読解のルールを知る」

文と文の間にある言葉(接続詞や指示語など)に、「どのようなルールがあるのか」を知らなければ、正しく読み解くことができません。

・「つまり・すなわち」→前の文と後ろの文は、同じ意味でつながっている
・「しかし・だが・けれども」→前の文と後ろの文は、対立関係にある
・「とくに」→前の文を強調して後ろにつなげている
・「だから・したがって」→前の文には「理由」、後ろの文には「結果」が書いてある

このような「読解のルール」を知っておくと、後ろに続く文章が、「追加」なのか、「具体例」なのか、「抽象化」なのか、「言い換え」なのか、「対立」なのかがはっきりしてきますから、文章全体を正しく理解できるようになります。弊社のインターネット予備校の生徒さんはこうした読解のルールが存在することすら知らない方が多い。読解のルールの存在を知り、その意味を理解することは、国公立大学合格・私立大学合格のために外せない重要なポイントになります。こうしたルールを理解していない人は予備校生にも多いので、ぜひあなたはこのルールをしっかり理解し、使いこなしてほしいです。そのための施策について、しっかり示しますのでお楽しみに。



●【ステップ2(センター試験レベル)】…国公立大学二次試験や私大試験もこのレベルで対応できます。「演習問題」を解くことがこのステップ2の重要なポイントです。

「ステップ1」で「言葉(漢字)」の意味と「読解のルール」を覚えたら、「ステップ1」よりも難易度の高い文章をひも解いていきましょう。「ステップ2」では、センター試験・国公立大学二次試験レベルの問題集」を使って、論理的思考力を高めていきます。 そうすることで、ステップ①で学んだ(覚えた)「言葉」と「ルール」が問題を解くアウトプットを通じてより定着しやすくなります。

●【ステップ3(東大・早慶・難関国公立大学レベル)】…文章の構造を「図式化」できるようにする

センター試験・国公立大学二次試験レベルの「ステップ2」よりも、さらに複雑な文章を読み解いていきます。このレベルは難易度が非常に高く、一読しただけでは「書かれてある内容」を理解できないため、相関関係(原因と結果)を「図式化」していく練習をします。

文章を読んで、「その文章の内容をあらわす図が書ける」ということは、「その文章を完全に理解できている」ということになるのです。

はじめは実際に図を書きますが、最終的には、「頭の中で図を描ける」ようにしていきます。

また、市販されている「参考書」だけをつかって、大学に合格するための「参考書(約6万円程度)のリストを公開します。この参考書は2000冊の中から選びに選び抜いた、私の指導するインターネット予備校の生徒たちが、東大・早慶・難関国公立大学などに9割以上の確率で合格に導いた、「最高の参考書」たちです。

今、自分がいる学力を正確に把握し、このリストの【ステップ1】→【ステップ2】→【ステップ3】という順番を確実に守って勉強していくことで、基礎的な学力に「モレやヌケ」がなくなり、「9割受かる勉強法(9割受かる勉強法)」を身につけていくことができるのです。

ステップ1は中学レベルで簡単だと感じるかもしれませんが、ステップ2ではすぐにセンター試験・国公立大学二次試験レベルの参考書を学んでもらいます。この事からいかに基礎のステップ1が重要であるかわかっていただけると思います。