こんにちは!

インターネット予備校SL首席講師で
「9割受かる勉強法」著者の松原一樹です。

今日の動画は『英文読解を得意にし、30分で英単語200語を覚える「3ステップ勉強法」 奥義No16(6) 8割の人が「英語がわからない」→「英語がわかる」に変わるポイントがある』です。


<動画>




動画が見れない人、または動画内容をサクッと復習したい方は
下記の<レジュメ>をご覧ください。動画と同じ内容を記述しています。


<レジュメ>

●「現代文」は、「文章の内容を整理できるか」が問われる科目
●「言葉」は、誤解しやすい性質を持っている

受験生も社会人も、「現代文」に苦手意識を持っているようです。ですが、実は、「現代文」ができるようになると、すべての科目の勉強が、飛躍的にできるようになるのです。

【受験生なら】……英・数・国の成績が飛躍します。「現代文」だけしか勉強していな
いのに、偏差値が30以上アップしたU君という生徒がいましたが、彼は「物理」「化学」などの記述問題にも強くなりました。

では、そもそも「現代文」とはどのような特性を持った科目なのでしょうか? 

「現代文」を成しえているのは「言葉」です。そして、「言葉」とは、「事実」や「考え方」を具現化したものです。 ところが、具現化するといっても、「言葉」は、「事実」や「考え方」をすべて伝えることはできません。

「言葉」は「事の葉」であり「事の端」だといわれていて、「事実」や「考え方」の「一部(端)」しか表現できません。「一部しか表現できない」ゆえに、「誤解を生みやすい性質を持っている」のです。
ですから、受験においては、「著者・筆者の主張」をロジカルに、客観的に、正しく読み解いていくことが求められています。「現代文の能力」とは、「事実」や「考え方」を整理して理解する能力のことなのです。特に国公立大学二次試験や私立個別試験では年々この能力を問う問題が増えているようです。予備校もこのあたりの事情を無視できない状況にあると言えるでしょう。

【例】
大手予備校Y社の今年度売上高は、前年対比130%の急成長を遂げ、黒字に転化した。

この文章を読むと、Y社の業績は良好に思えます。Y社は「スゴイ会社」といえそうです。
ですが本当にそうでしょうか? 受験業界全体の前年対比が160%だとしたら、前年対比130%のY社は、「スゴイ会社」ではなく、むしろ「ダメな会社」といえます。

したがって受験問題の「現代文」では、「文章全体の内容を、論理的にきちんと整理できているか」が問われています。
さらにいえば、「英語」も「数学」も「理科」も「歴史」も……、

「現代文の力=論理的な理解力」を試している

といえるのです。つまり、

「この文章に書かれてある事実関係・因果関係・相関関係が見えているか?」
「1文1文のつながりが見えているか?」
「同じ流れと違う流れを分類できるか?」
が尋ねられているのです。

●1文1文のつながりから、全体をあぶり出す

【例文】
「国公立大学志願者には、いい国公立大学志願者もいるし、悪い国公立大学志願者もいる。たとえば、いい国公立大学志願者には、思いやりがある。しかし、悪い国公立大学志願者には思いやりがない」

この文章は、次の3つの文章から成り立っていることがわかります。

「国公立大学志願者には、いい国公立大学志願者もいるし、悪い国公立大学志願者もいる」
「たとえば、いい国公立大学志願者には、思いやりがある」
「しかし、悪い国公立大学志願者には思いやりがない」
そして、1文1文の「つながり」を丁寧に整理していくと、次のような「文章の構造」が見えてきます。

この文章は「国公立大学志願者」を扱った文章である。
「たとえば」のあとには、「いい国公立大学志願者」と「悪い国公立大学志願者」の具体例が示されている。
「思いやりがある」は、「いい国公立大学志願者」という抽象的な表現の「具体例」である。
「しかし」のあとには、前と同じく「国公立大学志願者」を扱った一文でありながら、「思いやりがある」の反対の意味が書かれている。
悪い国公立大学志願者には「思いやりがない」
このように、1文1文の関係性(どのようにつながっているのか)を読み解きながら、最終的に「文章全体としてどのようなことが書かれているのか」を、論理的にあぶり出していくのが、「現代文」なのです。